心の中の雨の音(詩集)
人生1行詩〜7行詩
生きていく方法は限りない
限りない選択肢があった遙か昔から
あなたにたどり着いたのは偶然だろうか
偶然がいくつも重なり合った結果
それを運命というのかも知れない
あなたと巡り会ったのも別れたのも運命
運命という言葉は怠惰の言い訳にもなるし
また疲れた精神の休憩所ともなる
さあ休憩所を出よう
未来は刻々と現在となり過去となる
過去があるから未来への道は見える
かすかに見える未来への道
独りで歩く道二人で歩く道
明るい道暗い道
やがて現れる分かれ道
分かれ道と気付かぬ場合もあり
落とし穴と感じたり高い山と感じたり
自分で選んだ筈なのに
何者かの手によって動かされている
そう感じることもあるだろう
まるで将棋の駒のように
将棋の駒ならば納得が行く
生まれつきの不平等に
希望があるとすれば成るということ
そして指し手は親だろうか
だとしたら第二の不平等
でもそれなりの役割と達成感
たぶんそれが人生
作品名:心の中の雨の音(詩集) 作家名:伊達梁川