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つだみつぐ
つだみつぐ
novelistID. 35940
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男性支配

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少し前に「やさいの会」の機関誌に、「離婚してひとりぼっちで、悲しい毎日」って書いたら、ある人から、あなたは男なのだから、そんなことは書いてはいけない、と注意された。
わたしは男だから、筋力は女より強いよ。肉体労働者だから、事務労働ばかりしている男より強いかもしれない。でも、心は、わたしはそんなに強くなれないよ。女に守ってもらいたいぐらいだよ。
おっきな声で、つらいよ、さびしいよ、って叫びたいぐらいだよ。
でも言えないの。
それにね、そう言ったとき、「おまえ、しっかりしろよ、頑張れよ。」って言われても、さびしさは癒されないの。男は必ず、そう言う。
「うんうん、つらかったよね。さびしかったよね。」って言って欲しいの。だから、メールで、顔も知らない女性に話しかけるの。

なぜなの?と聞くと、ほとんどの人がこう言う。男が男らしい、女が女らしいのは生まれつきだよ。あたりまえだろ。

でも変だよね。自然にそうなっているのなら、なぜ、毎日言われるのだろう。なぜ子どもにそういうのだろう。言う必要ないじゃん、ほっといてもそうなるのだから。「大きくなったら異性を探すんですよ。」なんて誰も言わない、ほっといても勝手にそうなるから。
自然じゃない。人工的なイデオロギーなんだ。だから、言い聞かせる、小さいときにすり込ませる必要があるんだ。
何のために?
システムを維持させるために。再生産させるために。

作品名:男性支配 作家名:つだみつぐ