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つだみつぐ
つだみつぐ
novelistID. 35940
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男性支配

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少年少女に対する通り魔的な殺人があると、その街だけじゃなく、その県あるいはその地方全部、街から子どもの姿が消えてしまう。何だか、子ども達は「外で遊ぶ」機会さえ奪われつつあるようだ。昔は家の中で遊んでいると怒られた。子どもは外で遊ぶものだ!と。
「外は危険だが、家の中は安全だ。大人が守っている。」との考えだが、本当だろうか。
統計によると、児童に対する殺人のうちで家の外はきわめて少なく、例外的、とさえ言える。ほとんどが家の中で、しかも両親など家族に殺されているのだ。事実に基づけば「家の中は危険。外は比較的安全。」なのだ。しかし、この事実を知っている人は少ない。調べればすぐわかるのに。なぜか。
認めたくないからだ。子どもが両親によって殺され続けていることなど、知りたくないのだ。親は子どもを愛している、家庭は愛と平和の場所だ、と信じ続けないとまずいことになる。イデオロギーはみんなそうだ。ある事実に目を背け、別の事実を強調することで成り立っている。
死ななければ事件にならず、統計にも乗らない。どれほどの子どもが今日も殴られ続けているのか、誰にもわからない。家庭はブラックボックスなのだ。女や子どもに暴力や性暴力をふるいたい男にとって天国なのだ。子どもは避けるすべも逃げるすべも知らない。女は逃げられるのに逃げない(共依存という)。そして一緒になって子どもを殴る。そこで育つ子どもは小さいときから暴力に隷属することを身体にたたき込まれる。そして大きくなって、自分の家庭を持ったとき、復讐のように自分の子どもを殴るのだ。愛されたことのない人は人を愛することができない。

作品名:男性支配 作家名:つだみつぐ