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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「許されぬ想い」 最終話

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「伸子、影山と樋口は高校のクラスメートだったぞ」

「あなたそれ本当なの?」

「ああ、名簿の中に名前見つけたからな。やっぱり仕組まれていたんだ。はっきりとしたな」

「うかつだったのね、私って・・・いい気になっていたことが恥ずかしい」

「もう反省しているんだから気にするな。それよりこれからどうするかだな」

「樋口くんの奥様に全てお話して連絡を待つようにしたらどうかしら?」

「それも考えたけど、奥様だって被害者だからな・・・子供達にも知れたら辛いだろう」

「そうね、私は今は大丈夫になっているからあなたが忘れてくれるのならこのまま何もしなくてもいいけど、それはイヤなのよね?」

「ああ、許せないからな。しかし二人を見つける労力は並大抵ではないから、どうするかだよな。俺も働かないといけないし・・・」

「二人を見つけて謝ってもらっても心の傷が消えるわけじゃないのよ・・・あなたには辛いことかも知れないけど、このまま忘れてゆきたい」

「伸子の気持ちを考えると、そうしたほうがいいのかも知れないな」

「ほんとうに?」