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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「許されぬ想い」 第十話

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「俺が・・・許せないんだよ。妻を酷い目に合わせたやつらを。またどこかで同じようなことを続けていると思うときちんと形をつけないとダメなんだよ。
影山くんが出入りしていた時のあの会社にも同じ事が言えたんだ。そして刑務所から出てきた俺自身にも同じことが言えるんだ」

「下山さん・・・真実を知られたら辛い想いをなさいますよ。それでも良ければ・・・全てお話し、しますけど」

もう誠人は隠していることの限界を感じ始めていた。

「やっぱり知ってい居るんじゃないか!何を聞かされても驚かないから話してくれ」

「下山さん・・・奥様とご同席で話しましょう。その方がはっきりとさせる事が出来ますよ」

「そうか、解った。妻を連れてくるよ。キミと話すことは辛いかも知れないが、この際だからはっきりとしたい」

「それでは日を改めて会いましょう。いつがいいのか教えてください。携帯番号教えますから」

「そうするよ。何番だい?」

雄一はメモをして自分の携帯に書き込んだ。誠人もまた雄一の番号を登録した。

自宅へ戻った雄一は伸子に一緒に会って話すことを伝えた。
一瞬顔がこわばった伸子ではあったが、これも従わないといけない運命なのかと全てを夫に話すことを考え始めた。

その日寝室で着信があった。誠人からだった。
開けてみると、今度一緒に会うことが書かれてあった。そして、全てを話すとも書かれてあった。

「私も夫に全て話してからあなたにお会いします」そう書き込んで返信した。

誠人からは返事が無かった。
夫の部屋をノックして伸子は全てを語り始めた。