小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

「許されぬ想い」 第十話

INDEX|4ページ/6ページ|

次のページ前のページ
 

雄一は伸子から聞いた同級生の男を捜し始めた。
同じ同級生仲間から居場所を訪ねて回ったが、どうやら逃げ隠れている様子が窺えた。
残された家族に真実を話すことは残酷に思えたので雄一は自分が同級生だと嘘をついてその場をごまかした。

進展が無いままどうしようか考えていた雄一は探しやすい誠人に会うことを決め、パチンコ店で伸子から聞いていた容姿の男性を見つけるために毎日通った。

「影山くん!」

呼び止められた誠人は振り返ったそこに雄一が立っていることに驚いた。

「下山さん・・・ご無沙汰をしています」

「やっと会えたな」

「えっ?探されていたのですか」

「そうだよ。ずっとここに通って待っていたんだ」

「どうしてなんですか?」

「ここじゃなんだから、外で話そうか。時間あるだろう?」

「解りました。少し先にあるファミレスで待っていてください。車で向かいますから」

「必ずだぞ、いいか?」

「約束します」

誠人は雄一には核心を話さなかった。

「影山くん、正直に話してくれないか?見たことだけでいいんだよ」

「下山さん、お話ししたとおり、伸子さんがそこの場所で倒れておられたから助けただけなんです。黒いワゴン車は見たように思いますが、誰が乗って居たのかと言うことやナンバーまでは記憶には無いんです」

「伸子は自分の悲鳴が聞こえてキミが気付いたんじゃないかと言っているんだよ。聞こえたんだろう?違うのかい」

「はっきりと聞いたのなら覚えていますからそう言いますよ。これ以上話すようなことはありませんから勘弁してください」

「そうか、伸子の同級生も見つからないし、影山くんも知らないというなら八方塞になるな・・・」

「そっとして置かれた方がいいんじゃないですか?」

誠人が言ったその言葉に雄一はむっと来た。