疾風の騎士
《ブレイブソード》を頭の上に突き立ててそこに意識を集中させた
「まさか、貴方・・・」
「行くぜ!!『ホロスクリュー』」
《ブレイブソード》の剣等に風を纏わせて高速回転で相手に撃ち出した。
その1撃は体を軽く貫き、後ろの木を数本薙ぎ倒した。
凄い音と共に敵は倒れ、それにびっくりした様に女の子は見ていた。いや俺もビックリしているよ。
「まさか体の中に神通体が居たの?しかも初めてなのに技が使えている。つまり貴方は―――」
その続きを言おうとしたら、フル・スキンが動いた。
貫通してもまだ生きていたのか
刹那、フル・スキンが女の子に向け撃ってきた。
急いで蒼牙が庇おうとしたが間に合わず女の子は、煙の中にいた。
「・・・ちっ、ちくしょう"また"何も出来なかった」
地面を思いっきり叩いて目には涙を浮かべていた。
しかし煙のが薄く為っていくと中に居た影は、2人になっていた。
「「えっ!?」」
慧も蒼牙も驚くのもしたかが無かったもう1人の影は、なんと杉山先生だったのだから。
◇
行きなり現れた杉山先生に蒼牙と慧は、言葉も出ずビックリしていた。先生が話し出した。
「おいおい、道草喰ってたら駄目だよ」
(先生は、今の状況が何なのか分かっているのか?)
そして今度は、女の子が話し出した
「ありがとう、お父さん」
「「えっ!!お父さん!?」」
何ともいえない物だな、全然全く正反対に見えるな。
「そうなんだ、でも今はゆっくり話している場合では無いね。すぐ片付ける」
そう言ったら先生も蒼牙と同じように光と共に武器を出し、瞬く間にフル・スキンを倒した。速くて武器は見えなかった
フル・スキンは、動かなくなると黒い霧状になり跡形もなく消えた。
「さて終わったし聞きたい事や話したいこともあるだろうから、とりあえず俺達の家に行こう」
そう言って先生は、一旦学校に行き車に乗って帰ってきた。
「乗りなよ、今の騒ぎで誰か来るかもしれないから」
そう言われたので蒼牙と慧は素直に乗った。
3分位で直ぐに着いた。そこは、俺の家の近くだった。最近引越しして来た為、まだ慣れていなかったからな。
「ここが僕達のHOMEだよ」
そして俺達は、先生の家に入って行った。色んなことを聞きたいからな。
◇
「何も無いけどくつろいでね。あ、今お茶出すね」
そう言って先生と女の子は、キッチンに行った。
そう言われたがさっきの事や先生の家の事もあり落ち着かない。
暫くすると先生だけが戻ってきた
女の子(箒)がお茶を持ってくると先生は真剣な顔に変わり出し話し出した。
「あいつ等は、ブラッティと言って人の形をした闇の結晶体なんだよブラッティは体の中にある闇の結晶で作られていて
人で言う『死』の時に煙に成って消える様に成っている。しかもそいつ等を作っている奴は、箒や恐らく君と同じ異世界人なんだよ」
「えっ、俺も異世界人なんですか!?」
「そうだね、いきなり言ってもしっくり来ないと思うんだけど、君は自分で証明してるじゃないか」
君は、神通体を使ったからそう付け出した。胸の所を指差しながらそう言われてさっきの事を思い出した
神通体、俺の場合は『クラウン』の事である
「つまり俺は、違う世界の人間何ですか?」
「いや、そうゆう訳じゃ無いんだよ。親が異世界人であれば力が在るように成ってんだよ。でも系統が進んで行くに連れ
力は、段々薄くなって行くんだよ。恐らく君の親が異世界人だと思うよ。でも箒や恐らく君の様に異世界の力の系統が
濃い人は、神通体を必ず使えるんだよ」
「それで神通体ってなんですか」
今まで黙っていた慧が聞いた。確か箒も言っていたな、それは俺も気になる事だな
「それわね、簡単に言うと異世界人の力を使える用にする魂体・・・かな?」
うゎ、すごく曖昧な表現だな。先生なのに説明が下手だ
そしたら箒が父親のフォローをするために説明をし出した
「私達が人と生きて行く為にこの異世界の能力は、危険だし危ないので神通体に入っています。そしてさっきの様に
シンクロすると能力が使えるようになります」
なるほどとさっきとは、違って感心した。こうゆう人が先生になった方がいいよ
「そして貴方は、恐らく『ラファール』です」
いや、いきなりそう言われても解るはずもない。どうやらそれに気づいたらしく
「あっ、いきなり言っても分からないですよね。簡単にいえば使える種族の名前です」
つまり俺は、異世界人でラファールと言う種族なんだ。と言う事は――
「君も『クラウン』みたいな神通体使うんだよね」
少し言った自分も解らない質問だった。それでも箒は、答えてくれた。優しい人だな
「私は『アクエリア』と言う種族の神通体の名前は『ヴァーチェ』と言う奴を使えます」
なるほどと感心した。この子、ちゃんと話せるじゃんか。少し心配して損だったな
「で、君も俺がさっきやった見たいに戦うの」
「はい、当たり前です。あいつ等をほっといたら関係無い人も巻き込まれちゃうのでそれだけは、阻止してきました」
「何かごめんな。大変だっただろう、俺が早くこいつに気付いていたら良かった物を」
「気が付かないでいる人も沢山居るので気にしないで下さい」
暫く沈黙が続いた、そしたら先生があることに気付いた。
「あっ、もうこんな時間だ。そろそろ帰らないとヤバくないかい」
そう言われてみたらもうそろそろ7時を回りそうな時間だった。確かに軽くやばいな
「じゃ途中まで送るよ」
そう言って車を出しに行った。差ほど時間は掛らなかった。そしたら
「私も途中まで見送るよ」
そう言って箒も乗ってきた。何でか分からないけど話したい事でも在るのかな?
しかし車内では、ほとんど会話が無かった。少しして家の近くに来たんで俺と慧が降りようとしたら
「ちょっと待って」
そう言って箒が止めた。なんだろう
「何かな」
「そのぉ~」
なかなか話さない。それは、今日知ったことだったがな
暫くの沈黙のあと蒼牙が話し出した。
「そう言えば、まだ自己紹介してなかったね。名前は、お互い先生から聞いたから」
「そうだね、私は杉山箒これからよろしくね」
なんか嬉しそうに話して、俺の番となった
「俺は、桐島蒼牙だ。これからよろしく、それじゃまた明日な」
「そして俺が滝川慧、気軽に慧って呼んでくれ」
そう言って俺は、家に帰って行った。
家に帰ってくるとご飯も食べずにすぐに自分の部屋に行った。
「今日は、色々在りすぎたな。脳が付いて行けていないぜ」
少し寝っ転がっていたら気付いたら寝ていた。
しかしその夢の中で不思議な事が起きた。
『おい、聞こえるか?』
(誰かが呼んでいる)
夢の中で呼んだのは、なんと『クラウン』だった。
「お前、喋れるのか」
それは、色んな意味で驚きだな。まぁ、魂体って言ってたから話せるのは、当たり前か
『あぁ、しかし話が出来るのはお前だけだ』
「つまり、箒は聞こえないのか?」
『あぁ、でも聞こえさせようとすれば聞こえるぞ』
そうか~と、納得するが気に成る事が出てくる
「俺は何でお前の事を懐かしいと思ったんだ?」
『まぁお前が使用者って事も在るし、昔俺等は出会っている』
ここで最初に感じていた問いが解けた
『それで聞きたい事が在る』
「なんだ、俺に話せることがあれは、話すぞ」