疾風の騎士
「え、そ、そうだね。じゃその言葉に甘えようかな」
俺は、箒が気に入ったというアクセサリーをプレゼントした。そして俺たちはそのまま帰った。
案の定、会話が無くなった。
おそらくお互いに意識し合っていると思われあっという間に箒の家の近くに着いた。俺の家はもう少し先の所だ
「いろいろとありがとう、これ大切にするよ」
気に入ったのか見に付け少し嬉しそうに何度も見ていた。
「まぁ人間助け合いだろ」
「そうだね、じゃ、そろそろ家だからさようならだね」
「あ、まだ言いたい事が在るんだよ。」
俺は、その時何故か勇気が満ち溢れていた。
「え、なにかな」
数秒、間が空き俺は言った。
「いや、何でもないや。じゃあさようなら」
「え、あ、さようなら」
俺は、箒を見送り自分の家に帰った。さっき言いたかった事は『箒が好きになった』という事だった。