いつかきっと
時は流れ、今日は海に行く約束の日になった。
キリトはいつも異常に早起きし、カメラに設定をこどしていた。
何故なら、こうもしないと画面にユイがうつらずキリトたちのいる世界も見ることが出来ないからだ。
何度か、同じような事をしているので慣れた手つきで準備を始めてあっという間に出来ていた。
「どうだ、ユイ俺の姿見えるか?」とキリトは自分の姿が移っているかどうかを画面越しのユイに聞いてみた。
「はい、パパ見えるです!」とユイは喜んで答えていた。
「さてと、じゃあ早いけどそろそろアスナとの待ち合わせ場所に行くか、ユイ」
キリトは予定より早いがユイに自分のいる世界を見せる為いつもより早めに出た。
カメラを持って辺りを見舞わして、ユイの反応を聞いていた。
「パパ、あの大きな建物は何ですか?あっちのも、こっちもの」
ユイはゲーム内の世界を出た事がないため、キリト達の世界はとても大きく見えて初めて見るものが多い。
キリトはその様子を見ているのが面白がっていた。
2人はアスナとの待ち合わせ場所に着き、アスナの到着を待った。
「パパ、ママは大丈夫ですか?」とユイはまだアスナが来ていない事が心配であった。
「大丈夫だよ。それに、アスナが来たら早めに海に行って沢山遊ぼうな」とキリトはユイが悲しまないように必死に楽しい事を話していた。
「はい、ママならきっと大丈夫です!」とユイもキリトの言葉を信じて2人はアスナの到着を待った。
2人は、現実世界の話をしていると後ろから誰かに目をふさがれた。
「だ~れだ?」と聞き覚えのある声がキリトの頭の中を過ぎった。
「アスナ、だろばればれだよ」とキリトはアスナの声だとすぐわかっていた。
「ぶ~、キリト君を驚かそうとしたのに」とアスナはちょっと嫉妬していた。
「アスナ、結構似合ってるぞ///騎士団の格好に似てて」とキリトはアスナの格好を見て少々頬を赤く染めていた。
「ありがとう、キリト君。キリト君も相変わらず黒だね」とアスナもキリトが変わってない事を見て笑っていた。
「パパもママも、似合ってるです!」とユイは2人の格好を褒めていた。
「ありがとう、ユイちゃん」
アスナはカメラ越しのユイに答えた。
「さてと、じゃあ目的地まで行くか」
キリトは、アスナと手を繋いで2人は歩き出した。