移ろいの中で (1月9日 追加)
そのコンサートは、それは素晴らしいもので周りのお客さんの多くが感動の涙を流していた。権威のある演奏家はその演奏家を嫌い、けちょんけちょんにけなす。ある人は「あいつだけは許せない、あれでプロといえるのか」と。その日の演奏会に訪れていた観客の多くは涙を流していた。もしそれがその人たちが言うようなものなら涙した人はただ音楽が分からない素人が騙されたからというのだろうか。権威のある演奏家の演奏では涙を流してはいけないということなのだろうか?
他人の事をとやかく言わず、自分の演奏を自分なりに磨き、自分を認めてくれる観客にそれを聞かせばそれで良いのではないだろうか。だからクラシックは嫌といわれ、それでも大事と補助金に頼る。それでは人は満足できないと思う。
作品名:移ろいの中で (1月9日 追加) 作家名:のすひろ