小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

移ろいの中で (1月9日 追加)

INDEX|30ページ/35ページ|

次のページ前のページ
 

あなた 鉈

鉈を購入したのです。
あなた鉈など買ってどうするつもり!?また物で溢れるじゃない!!と嫁さんに叱られそうです。ですからこれは少しの間レンタルということにしましょう、ちょっと使う間貸していただいていて用事が終われば売りますので・・・その間レンタル・・・ですね。

で、鉈など買って、もとい借りてどうするつもり??ということになりますが
これで木を削るのです。まさか家の包丁で削る訳にもいけません。
使っていい包丁があったとしても包丁では表現ができませんので、鉈なんです。
これが切れ無いのはどうしようもないのですが、なかなか良く切れてくれますので、
それらしい表現ができるでしょうか。
木を削って表現!?
ええ、私はロダンやジャコメッティーのような表現は出来ません。ましてや高村光雲、平櫛田中などもってのほかです。あの神がかった表現が凡人に出来ようはずがありません。ですから自分の出来る範囲で思った感情で表現するだけです。

そう思うと丸太を二本購入してきて鉈で削る。あとは時間が処理してくれ、それを仕上げ、最後の表現に持ち込むのですが、これが簡単そうで実に難しい。
来年の秋の県展に出品する作品つくりは今からでも遅いのですが、まっいいでしょう。削っている間はほかの事考えないのでかなり楽しいですが、ふと思ったのはこれが誰か有名な作家だとしたら、隣にいる画廊は
「いやーさすが先生ですね。すばらしい」などと歯の浮くようなお世辞を言うのだろうなってことです。一方馬鹿なおっさんだと
「あれみてみ・・・おっさん鉈で木を削ってるで、あほやろ」になり
かたや「うわー凄!丸太でそんなことするんだ」になる。
面白いものだなと笑ってまた削りました。
本人はまじめに取り組むつもりなんですけどさて完成した暁に、それを見て「なるほどな」と感じて貰える人何人居るのやら。
やっぱりアホなおっさんがやることで終わりそうです。