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移ろいの中で (1月9日 追加)

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たぬき

時刻は夜の10時半ころ・
国道を車で走っていると、左前方から動物がポトポトと歩いて出てきた。
「あなた、何かいる。ブレーキブレーキ」
隣で嫁さんが叫んだ。ブレーキを踏み止まった車のライトに浮んだその姿は・・・・狸!!
結構大きく毛並みもよかったです。

ただ国道をトボトボと横断してて、ブレーキかけて止まった私たちの前で少し立ち止まりました。道のど真ん中で立ち尽くし、こちらには気づく気配が全く無し、当然逃げる気配もなし。
こっちは道の真ん中で止まったものだから後ろからぶつけられないか気になって居るのに知らん顔。丁度正月に帰省をする娘を向かいえに行く途中でしたから
「正月の餅・・どうしよ・・」と考えごとでもしてるようでした。
中央分離帯を渡ると、今度は対向車にはねられはしないかと冷や冷や・・・
小走りで横断し終わり草むらに見えなくなってしまいました。
嫁さんいわく「狸に今何考えてたかインタビューしてみたかったね」
本当にそんな雰囲気でした。

あの狸・・・なに考えていたのかな??