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移ろいの中で (1月9日 追加)

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子供の成長

昨日娘から写真つきのメールが届いた。
ここに来てますと添付され写真に写っていたのは「エル・グレコ展」の看板だ。
家族みんなでいければいいと全員に前売り券を渡していたのでそれで行ったようだ。

27歳の彼女は10年来のビジュアル系ロックバンドの追っかけをしていて、それがストレス発散の方法だそうだ。その追っかけがあるので未だにバイト生活を続けている。
非常に気遣いができるし、人当たりがいいので一流会社からバイト辞めてうちに来なさいと誘いを受けたそうだがことごとく断ったそうだ。
そんな娘の生活を見て、大丈夫かなと人並みに親の心配もしたことはあるが、本人が好きでやっているのでそういった生活もありかと小言も言わず好きにさせている。

そんな娘がエル・グレコ・・・ねえ
どうしてまた??と聞くと色々考えるところがあって見に行ったという。
その考えることとは、先日ライブでいった先にあった美術館へ行ったとの事。その時に絵を見て、題名と作品がマッチするものもあればそうでないものもあり、それって人間も同じか??と考えたそうな。そう考えると人間も見方を変えれば相手の見え方感じ方、言っている事の内容ももう少し理解できるかもと思い出したという。
それが理解できるよう成長しないといけないと思うと、いろいろなものを見て、聞いて感じて自分が自分磨きしないといけないと考えたそうだ。そうしないと守れる人も守れないと感じたと書いてあった。
私は確かに芸術も自然も好きだ、が、彼女の年齢のときはそんなこと考えたこともなく
いつも自分中心だった。
 
一方長女は、親の期待を一身に感じいつも真面目で大きくなった。私たち夫婦は期待などした事は無いのだが、子供は敏感に感じていたようだった。それが弾けたのが大学に行ってからのことだ。先生とフィーリングが合わず授業にも出られない、親には学校に行かせて貰っている。それが負担となりパニック症を起こさせた。何とか卒業しても仕事は長続きしなかったので一度暫く帰させ、実家で生活さえることになり本人もそうすると帰ってきた。
彼女には絵心があり、そのイラストが頗る良く感じたのでそれを描かしカードにして美術館に置いて貰う様頼むと、8枚からスタートしたそのカードは今では多い月には300枚近く出るようになり、本人もそれが自信となったのかパニック症も治まり、仕事も続けられるようになった。

どの子を見ても、親の知らないところで子供は成長しているのだな
この子たち凄い!と感じさせられ自分はどうなんだ考えさせられる。