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移ろいの中で (1月9日 追加)

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ある日私がその2Bで遊んでいるとなぜか近所??のおまわりがやってきた。
まだ4,5歳の子供が一人でそんなもので遊べばそりゃおまわりも注意をするだろう。ましてや全国で事故が多発した花火である。
「あの、お宅のお子さんね、花火で遊んでいるから危ないです。注意してください」というようなことをそのおまわりは母に言ったらしい。
うちの母はハチキンなものでその言い方が気に入らなかったようだ
「あんた!こんな物事の分からんまだ小さい子供や!それが友達が花火しよったら買うなといっても買いとうなるろうがねいかんいうがやったら、売らんように元をとめんといかんのやない?!」
なんか薄っすらと記憶にあるがそんな会話をしていたようで、その後ろで私はおまわりが持っている南部式拳銃が気になっていて、それをじーっと見ていたらその目線におまわりは気が付いた。
「なんや僕ピストルに興味があるんか」と聞かれ、うなずいて前へ出たように思う
そしたらそのおまわり「こんなものもあるで」と手錠を取り出して私にかけた!!

今なら大事、大事件になるであろうが、それがおおらかな昭和30年代
私は怖くて大泣きしたが、笑い話で終わった。しかしそれが原因なのか未だに警察官は大嫌いである。あの頃から警察嫌いになったような気がするが、幼い頃のトラウマだろうか!?

ちなみ小学生になるとクラッカー、爆竹に走ったわけだが、爆竹は傘の柄を銃身にしバネのところを壊しそこから導火線を出し、先込めで小石をいれ銃にして遊んだ。夏休みは墓場へ行き敵味方に別れロケット花火(私どもは矢といったが)で打ち合う様は、さながらギリシャのロケット花火祭りのようだった。一夜明けた後の墓石の上は花火の痕が一杯だったが誰も咎める者はいなかった。当然クラッカーの応酬もあるわけで拾って投げ返そうとしてバックスイングに入った時、手の中で破裂することもあった。
今の難聴はその名残かもしれない。

いまやライターすらつけることも出来なければマッチもすれない子供が要るそうだ
そんな子供昔はいなかったしいたら仲間はずれにされたろうが、それでも一緒に遊んでやっていた。

危ないからそんなことしては駄目!!
それすら教えてもらえなかった幼年期だった。