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移ろいの中で (1月9日 追加)

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営業という名の

うちに居ると良く二人組みの女性がやってきてピンポンとチャイムを鳴らします。昼間訪問者があるのはろくなことは無い。誰か察しは着くが出ない訳にもいかないので玄関を開けると案の定二人のご夫人が立っています。何の用事かは聞かなくても分かるが一応ご挨拶
「はい、なんでしょう?」
「あの私○○の者ですがこれ読んでみませんか?」
「うちはいりませんよ」最初はこれで済んだのですがしつこく来るものだからちょっと立ち話を始めます。「あのね、宗教というのは信じることでしょう?私は自分が宗教なの、分かります??自分が信じられたら宗教団体は消えるの。あなたはご自分が信じられないからそのご教祖様を信じるという、自分が信じられない人がどうして他人が信じられるのか教えてくれますか??」
あまりねちねち言うものだから近頃はその宗教団体もうちには来なくなった。しめしめです。

 偉い先生が書いた○○の壁という本があり随分売れて儲けたようですが、さほど興味も無く立ち読みしたで買う気も起こらなかった為出版社と著者には儲けさすことが出来ず申し訳ないことをしました。ひとはこの先生が東大の名誉教授の書であることからその内容を確かめることなく信じようとする。有名な先生だから、テレビで言っているから、新聞で見たから・・・全てそれで信じたいと知らぬ間に思ってしまうのですね。同様に一流企業の経営者だから講演に招き話を聞く。内容はというとどうってこと無いことをみんなメモを取りながら真剣に聞き、どうしてと聞くと一流の経営者だからと答え、それから何年かしてその企業が倒産なんてことはどこにでもある話。
 ロイヤルワラントのスーツを着込みブランドのバッグを提げ、きらっと光る高級時計をはめた人間がさも夢のある話をして金を集め、さっさと逃げるという話も飽きるほど聞きました。
さて本当でしょうか??