甜茶no言葉遊びにおいで
【しあわせの予感】
彼女は、彼から渡されたそれをテーブルの上において彼の言葉を待った。
「はい。もういいよ、開けて」
彼女は、それを手に取り、開いた。
彼女の顔がほんのり色づく。
しかし、まだ本音は見せない。焦らして驚かせたい。
「ねえ、もう一度かえて」
彼女の白い手から渡されたそれの代わりに彼はまた違うものを渡した。
「今度のは、どう?」
「ええ、素敵。気に入ったわ」
「じゃあ、見せて」
彼女の頬が紅潮し、瞳はきらきらと輝いた。
「はい、4のフォーカード。来ると思ったわ」
「やられたな……」
※『ポーカー4合わせの予感の話』
作品名:甜茶no言葉遊びにおいで 作家名:甜茶