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一緒にゲーム作りませんか?

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 つかさちゃんの言う通りにするとシナリオは大幅に変更する必要がある、
 詳しい事は後で書き直すとして敵味方の設定、呪文や技の名前などをつかさちゃんが調べ上げ、プリンターでプリントする、ちなみにここはパソコンは無料だがプリンターは有料だった。
 つかさちゃんがコピーを取っている間、オレはつかさちゃんと話し合った事を整理していた。空いているページに2人で話し合ったシナリオやイベントを書き込んみ、キャラクターの設定は漫画の噴出しのように付け足す、つかさちゃんの作業が終ると今度は2人でそれをまとめてキャラクターを作った。
 ゲームをプレイする以外にこんなに充実したのは久しぶりだった。オレは時間が経つのを忘れて時計を見ると部屋の利用時間を3時間も過ぎていた。

 延滞料金を払ってネット喫茶を出ると昼飯がまだだったので近くのバーガーショップに入った。注文をして席に座るとつかさちゃんが頭を下げてきた。
「先輩、今日は楽しかったです。ありがとうございました」
 そう言うと照れる、オレは頬を掻きながら言い返した。
「オレも楽しかったよ、また誘っても良いかな?」
「はい。あ、でも……」
「どうした?」
 つかさちゃんは口ごもった。
 オレはバーガーを頬張ろうと包み紙を広げて口に運ぼうとした瞬間……
「しばらくゲーム作りは延期した方がいいですね、もうすぐ中間テストですから……」
「……えっ?」
 時間が凍り付いた。
 そしておよそ3秒後、オレの指先からハンバーガーが滑り落ちてトレイの上に落ちた。
「ああぁ――――っ!」
 ここがどこだかすっかり忘れていたオレは思わず大声を上げてしまった。店内にいた客も店員もつかさちゃんもビク付きながらオレを見た。
「せ、先輩?」
 オレは座席に腰を降ろすと頭を抱えた。