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 オレはリビングで1人で続きを考えていた。
 ヴァンがフィリス達の故郷に来て起こるイベントをどう言う風に盛り上げようかと思っていると……
「……勇」
 振り向くとそこにはパジャマ姿の香奈とつかさちゃんがいた。
「お風呂先にいただきました」
「ああ、さっきは…… ゴメン」
 するとつかさちゃんはさっきの事を思い出して湯上りで火照った顔をさらに赤くした。
「あ、いえ、こちらこそ……」
「って言うか、今度は気を付けなさいよね」
「わ、わーってるよ」
 オレは香奈ともまともに目を合わせる事が出来なかった。思わず脳内でお風呂場イベントのCG回想モードが始動する、
 つかさちゃんはスレンダーだが出る所はちゃんと出ていた。香奈は意外と発育がいい、中2の頃に臨海学校に行ってこいつのスク水姿を見たがその時も結構ボリュームはあった。しかし今はかなりグレードアップ、軽くDは行ってるだろう。
「アンタ、何考えてるのよ?」
「えっ?」
「まさかさっきの事考えてたんじゃないでしょうね?」
 こいつエスパーか? 
 オレは慌てて風呂場で起こった出来事を抹消しようとする、
「と、とんでも滅相ございません、断じてそのような事は決してありませんっ!」
 香奈は疑っているのだろう、もしバレたら今度は殺されるだけじゃすまない、
 内心恐怖でいっぱいだったが、香奈は目を細めるとオレの額にデコピンをかました。
「痛ぁっ!」
 オレは額を抑える、香奈は口を尖らせながらオレから離れた。
「電気代勿体無いんだから、アンタも入って来なさいよ」
「へっ?」
 オレは虚を突かれた。
 それだけ? いつものアッパーカットやストレートパンチは? 無いなら無いで越した事は無いのだが、何だか物足りない……
 いやいやいや、オレはノーマルだ。決してマゾじゃ無い、そんな性癖などあってたまるか!
「早く入って来なさいよ、続き出来ないでしょう!」
「あ、ああ……」
 オレは風呂場に直行した。
 
 脱衣所では香奈がうるさいので1枚1枚洗濯機の中に放り込むと浴室に入る、
 この瞬間オレは重大な事に気がついた。それはこの風呂桶はついさっきまで香奈とつかさちゃんのうら若き女子2人が入っていたと言う事を……
「な、何考えてんだオレは……」
 思わずオレは理性を失いかけた。何せオレだって年頃の男子高校生だからだ。
 オレの中の悪魔が『飛び込め』とか『男になれ』と言ってくるがオレはシャワーで我慢する事にした。
 欲望に打ち勝ったオレはとっとと風呂場を出てパジャマに着替えると香奈達の元へ戻ってきた。2人は牛乳を飲んでオレを待っていた。
「何よ、早かったじゃ無い。」
「ああ、時間が惜しいしな。」
 オレも冷蔵庫に向かい牛乳を手に取るとコップに注ぎ左手を腰に当てて右手のコップの中身を飲み干すと続きを再会した。