サイコ・PASS 火星開拓
火星での殺人事件と自殺問題
西村茂雄、15歳。狭い宇宙船に100人のいじめられっ子や、いじめっ子が押し込められる。食事は固形食を1日1食。当然、薬品で酸素の使用量が決められ頭がぼーとする。脳に酸素がいかない。酸素が足りないから、頭がぼーとする。安全のため窓ガラスがない。外の星が見えない。4分の1、いや生存ギリギリの5分の1気圧の純粋酸素だけで、宇宙空間では水は貴重品。自分の尿から、水へ変える。大気中の水分からわずかな水を作る。循環させる。室内は乾燥している。
言葉による暴力が横行する。火星に到着するには、早くても半年かかる。
宇宙船は完全自動運転で航行する。火星に近づくと、エアブレーキで減速する。宇宙船内では激しい振動がおきる。急激な重力を感じる。ベルトを締め身体を固定する。乗り物酔いが激しく、空中に嘔吐物が飛び回る。
何度も減速することで、火星基地へと自動的に不時着する。空中で減速する。空気圧によって速度が遅くなり、徐々にパラシュートを開く。着地、直前に逆噴射で着地する。激しい振動を感じる。身体が重く感じる。でも、地球の重力の3分の1。場合によっては着地時の衝撃で骨折する場合がある。
火星への航行中、宇宙放射線の影響で、目をつぶっても強い閃光を見る。それで、目が覚める。眠れない。睡眠不足である。
火星基地の着陸場には、ジャバラ状の出入り口がある。火星宇宙船にジャバラ状の出入り口が伸び、そして連結する。火星基地に入る事が出来る。
無重力に半年もいると、火星でも身体が重く感じる。
歩くのが困難であり、歩行器や壁に掛けられている手すりを伝わって居住区へ移動する。
地球から離れているので、ある意味では閉鎖空間である。誰もハッキングできないはずだが、八王子工場殺人事件と同じことが火星基地でも起きる。通信不能に陥れば、さまざまなファイルが連結して殺人プログラムが完成する。
そして、火星基地では、どんなに安全弁でも、防御できない。安全装置が破壊される。当然、殺人も自殺も多い。
作品名:サイコ・PASS 火星開拓 作家名:ぽめ