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わて犯人

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第十五話 カムバック


と、その時だった。

「さっさと失せろ、ベイビー」
ジョンの放ったロケットランチャーがケイティを粉砕した。

「ケイティさんって、つくづく可哀想ですよね。」
「仕方ない、そういう運命なんだよ。」

一行は再び歩き出した。

~五分後~

「マインさん、またあの人ですよ」
再び目の前にケイティが現れた。
「どうします?」
「無視」
「ですよね」
マインたちはケイティの前を素通りした。

「おいおい、待ってくれよ。俺、いや僕の正体を知りたくないのかい?」
ケイティの口元には不気味な笑みが浮かんでいた。

その言葉を聞いたマインは足を止めた。
「お前、今『僕』と言ったな?」

「そうだよ。僕だよ。モハブンだよ」
「何言ってるんですか、どう見てもケイティさんですよ」
トムは笑いながらそう言った。
「おじちゃんたちはバカだな~。このデブが僕を食べたのを覚えてないの?」
「そういえばそんなこともあったな。」
「そのおかげですべてがうまくいったよ。計画通り、僕はこいつの体内に潜伏していたのさ。そして今、僕はこうして体内から人を操っているんだ。」

「そんなことありえないですよ。そうですよね、マインさん?」
「俺もそう信じたいんだがな・・・。ジョンはどう思う?」
「古代、地球にはラーメン族がいて、そいつらは人の体内に寄生し、人を操っていた。しかも、操られている限りはその人間は何度でも復活する。イエス・キリストのようにな。」
「じゃあ、目の前にいるこいつも・・・!?」
「俺は単なる伝説にすぎないと思っていたんだがな。おそらく、事実のようだ。」

「どうだい、すごいだろ? 僕たちラーメン族と、君たち人間のような劣等な種族とでは雲泥の差があるんだよ。もちろん、そこにいる犬なんて論外さ。」


「犬をバカにすんじゃねぇよ!」
怒った東MAXは、モハブンに突進していった。

作品名:わて犯人 作家名:熊田熊子