わて犯人
第十一話 ダイソン、戦闘力の変わらないただ1人の殺し屋
「いやぁー、俺もとんだヘマをしちまったみてぇだな。」
ようやく笑うのを止めたダイソンだったが、その顔つきは凶悪なものへと変わっていた。
「…犯行を認めたと判断する!署までご同行願おう。」
ジョンはゆっくりとダイソンへにじり寄って行った。
「おっと!それ以上近づくな?さもないとこれがドカンだぜぇ?」
「な…!?」
ダイソンのパンティーには大量のダイナマイトが仕込まれていた。
「ちくしょう!やけに股間がもっこりしてるなと思っていたらそのせいか!」
「ひゃはは!さすがの探偵様もお手上げみてぇだな。じゃあ俺はこのまま熱海にでも高跳びするかね。バイバーイ!」
「クソッ!」
「そうはいかんざき!」
突然、ダイソンの背後から声が響いた。
「誰だっ!?」
「あ、あなたは…!」
「ケイティ警部!!!!!」
「よぉ雑魚ども。地獄からバックトゥーザフューチャーだぜ!」
「て、てめぇ死んだはずじゃ…!」
「よくわからんが生きてたぜ!!!!!!」
「そうだったのか!クソォー!まあいいお前が来たところで状況は何も変わらん!」
「それはどうかな?パワーアポーした俺の力を見ろ!」
ケイティは大きな鍋を取り出し、ラーメンを作り始めた。
「ふんふんふーん♪」
「お、お前!何のつもりだ!!」
「―よーしできたぜ!豚骨ラーメンいっちょー!」
ケイティはとても美味しそうな豚骨ラーメンを完成させた。
「ク、クソー!旨そうじゃねえか!いただきます!」
ズルズルズル…
ダイソンはラーメンをすすりはじめた。
「う、うみゃあ!なんだこれ!すげえ旨い!
「警部!そんなことしてどうなるって言うんですか!」
「フヒヒ…まあ見ていろ」
「うめぇうめぇ!ズルズル…ンンッ!?」
ピー…ゴロゴロゴロ…
「悪いな。下剤を仕込ませてもらったぜ!」
「ち、ちきしょう!ハメやがった…な!も、もれる!早くパンティーを脱がないと汚れちまう!」
ダイソンはパンティーを脱ぎ捨てるやいなや、便をまき散らした。
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
ダイソンは悪鬼のごとき形相で悶絶していた。
「さぁて、ダイナマイト回収っと。」
ケイティーはダイソンが脱ぎ捨てたパンティーを頭にかぶった。
「さすが警部!下着を盗ませたら右に出るものはいませんね!」
「まだだトム!気を抜くなよ。」
「グギギ…許さん…貴様ら許さんぞおおおおおおおお!!!!!!!!!」
全てを出し切ったダイソンがケイティたちをにらみつけていた。
「ちっ!まだ立ち上がるというのか!しょうがない、麻雀でとどめをさすぞ!」
「おう!」
~1時間後~
半荘戦 南場オーラス
北家:ダイソン 63000
西家:ケイティ 17000
南家:マイン 17000
東家:東MAX 3000
「つ、強い…なんでこいつこんなに強いの?」
ダイソンの圧倒的麻雀力……!
「あひゃはは!その程度か雑魚共!」
「もうダメだ~!」
ケイティたちは絶望していた。
「決してあきらめるな!自分の感覚を信じろ!」
そう叫んだのは他でもない東MAXだった。
「東MAX…そうだな!お前のご主人の仇をとらないとな!」
「ふん、犬っころが。さっさとサイコロを振れ。」
「(警部、マインさん、東MAX…僕には応援しかできないけど頑張って!)」
ダイソン
一二三四五五六六六七八八九 八
萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬 萬
「(ふへへ…ついてるぜ。倍満確定だな…あのクソ犬もろとも鼻くそ共を吹き飛ばしてやる…!六萬切ってテンパイだっ…。)」
「ロン…」
東MAXが静かに呟いた。
「ちっ…まあこの点差を埋めることはできんだろう。次の局で終わらせてやる。」
「それはどうかな…?これを見てみな?」
「何っ?」
一一一二三四五六七八九九九
萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬萬
「じ…純正九蓮宝燈…ダブル役満だとぉおおおおおおおおおんおんっ!?」
「さぁて点棒をよこしな。96000点だ。といっても足りないだろうがな…ククク。」
「ぎゃぁああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
ドカァアアアアアアアアアアアアアン!!!!
ダイソンは爆死した。
「ふっ…仇はとったぜ。山さん…。」