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比べて知って楽しい~ドラマに見る東流・日本と韓国の歴史~

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 それにしても、こういう幼い生命を犠牲にしてまで、

 人は自分が権力を握り、王となりたいものなのでしょうか?

 でも、それだけ罪なき人を犠牲して得た王座についたその日から、

 その当人もやがて誰に玉座を終われるのかと不安に苛まれることになります。

 今日まで連綿と続いてきた歴史は、どこの国であれ、

 そういった多大な人の生命を礎にして築かれてきたものだともいえます。

 一体、人をそこまで残酷にできるほどの魅力が権力や王位には

 秘められているのでしょうか。。。



 ☆似てる? 似てない? 日本と韓国の歴史~比べてみよう、二国の歴史~ 


 おはようございます。

 今日は久々の歴史ネタ。

 皆さん、日本と韓国の歴史って、意外と似ているところがあるのは

 ご存じでしょうか?

 私は個人的に女性史に興味があるので、やはり、どうしても、そっち系について

 眼が向いてしまうのですが、今日は日本と韓国の後宮制度について

 お話ししてみたいと思います。

 この場合の韓国というのは、とりあえず朝鮮王朝時代だと考えてくださいね。

 後宮というのは、そもそもハーレム。

 つまり、たった一人の男性のために多くの女性が集められた場所。

 それは日本の場合だったら、帝(天皇)であれば京都の内裏にあり、

 江戸時代の徳川将軍家であれば、大奥が匹敵します。

 更に、後宮に住まう女たちのトップはやはり、正室、正式な妻です。

 その下に多くの側室たちがひしめきあい、ただ一人の男をめぐり、

 後宮では日夜、女たちの熾烈な争いがくりひろげられます。

 ここまでは、日本も韓国も同じ。

 後宮の側室たちにも様々な位階、例えば日本なら天皇の後宮には中宮、女御、更衣など

 -があるところも、朝鮮王朝時代の後宮と似ています。

 しかし、両者において決定的に異なるところがある。

 それは宦官制度の有無です。

 宦官というのは、これももう今更ですが、処置を受けて男性としての

 機能を持たなくなった男性のこと。

 かつては中国にも韓国にも、この宦官がたくさん後宮にいました。

 もちろん、後宮に入れる男性はは女たちの〝夫〟たる皇帝・国王だけですから、

 そのために、既に男性でなくなった宦官の存在が必要であったわけです。

 では、宦官は何をしていたかというと、後宮に出入りしてお妃様方の

 雑用などを仰せつかっていました。

 もちろん、国王の側近く仕えて、お妃様と王様の間を言ったり来たりもします。

 ところが、日本の後宮には、この宦官なるものが存在しなかった。

 かつて一度たりとも。

 これはあくまでも私見ですが、平安時代に藤原氏が摂関政治をして

 幅を利かせた時期がありましたね。

 あの時、藤原氏は自分の娘たちを次々と天皇に入内させ、お妃として、

 生まれた幼い皇子を次の天皇にしました。そうしておいて、自分は天皇の

 外祖父・おじとして権力を維持したわけです。

 これを外戚といいます。

 平安時代は元をたどっていけば、天皇の身内はすべて藤原氏だったというくら

 い、摂関家の血は皇室に入っていた。

 確かに、その頃の日本でも権力争いはあり、色々な有力者が藤原氏につぶされ

 ました。それでも、韓国や中国ほど内紛が複雑化しなかったのは、
 
 やはり、宦官がいなかったからではないかと思います。

 ある勢力とある勢力が対立しているその間に、宦官という第三者が入ることで、

 更に抗争が複雑化してしまう-それが日本にはなかったと私は考えるのですが。

 しかし、日本に宦官はいなかったとはいえ、似たような制度があります。

 それは江戸時代の茶坊主です。

 よくドラマなんかで、江戸城の廊下をお坊さんのような恰好をした人が

 歩いていませんか?

 あれが茶坊主です。やはり、偉い人の側で様々な雑用をこなします。

 面白いのは、江戸城にも後宮に匹敵する大奥がありましたが、

 大奥では将軍以外は一切男子禁制のため、中奥-なかおく・表御殿と大奥の

 中間-を境として大奥内では女性の茶坊主、表御殿では男性の茶坊主が

 働いていました。

 茶坊主は、よく宦官と混同されるようです。確かに形態というか役割は

 宦官と非常に近いものがあります。

 しかし、茶坊主は男性機能を保ったままなので、根本的には全然違います。

 確かに大奥の茶坊主は女性だったのだから、宦官は必要ありませんね。

 これも私見ですが、韓国や中国は宦官政治ともいわれるように

 かつて宦官がもの凄い権力を握った時代もありました。

 宦官がいたからこその歴史が作られいったてことは興味深いけれど、

 やはり個人的には、日本にそういう風習がなくて良かったと思います。

 最後に。この茶坊主と宦官の最も似ているところは、

 何も性別-少なくとも日本の場合は外見だけですが-を判別つかなくした

 姿でいることだけではありません。

 時の権力者に最も近付き、そのご用を伺うことから、

 必然的に機密に触れる機会も多かった。

 結果、身分は低くとも、賄賂を送られたり重んじられたりすることもあったのです。

 そして、決定的に違ったのは

 外国の宦官は手にした権力を元に政治の表舞台にまで関与したけれど、

 日本の茶坊主はけして表に出ることなかった。そこが違います
 
 以上のように、日本と韓国の歴史を比べてみると、かぎりなく似ていながら、

 決定的に違うところがあるといえましょう。

 それが当然ですが、それぞれの国が独自な歴史を形作っていった理由なのかも

 しれません。

 ☆ なお、私はあくまでも単なる歴史好きなだけで、研究者ではありませんので

 勘違いなどもあるかもしれませんが、

 その点はご容赦ください。 ☆



 ☆凜として咲いた戦国乱世の花~映画 茶々~天涯の貴妃(おんな)より~


こんばんは。

 今夜は久々に日本の時代劇を見ました。

  茶々~天涯の貴妃(おんな)~。文字通り、豊臣秀吉の側室

 淀殿浅井氏の生涯を描いた映画です。

 2008年度版となっていますが、実はこれが封切られた当時、

 私は見に行きたかった。

 でも、結局、行けずじまいでも今になって漸く見る機会を得ました。

 これは原作が井上靖さんの〝淀どの日記〟だそうです。

 うーん、なるほどね、確かにそういわれてみれば、そんな感じもするけど

 といった程度に原作には忠実に描かれています。

 私、原作の方もはるか昔ですが、読んでるので。。。

 主演の茶々を演ずるのは和央ようかさん。宝塚を引退してすぐに

 この歴史大作の主演に抜擢され、当時は話題になりましたね。

 男役? 凛とした潔さと女性らしい可愛らしさが同居した不思議な

 魅力を持つ女優さんです。

 浅井三姉妹-茶々、お初(京極高次室)、お江(徳川秀忠室)の生きた時代は

 まさに時代が大きく音を立てて流れていく時期でした。

 天下人は信長から秀吉、そして家康へ。