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比べて知って楽しい~ドラマに見る東流・日本と韓国の歴史~

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 時代がめまぐるしく変わる中で、茶々は生きるために必死だったことでしょう。

 長かった戦国乱世も終わり、いよいよ長い天下泰平の江戸時代が訪れる直前、

 茶々は亡き太閤の遺した大阪城とともに愛息秀頼と炎の中に消えて亡くなりました。

 この辺りは日本史でも特に興味深い時代ではないかと思います。

 大河ドラマに限らず、様々なドラマで色んな俳優さんたちが

 演じてきた時代でもあります。

 既に数え切れないくらい見たにも拘わらず、見る度におもしろいと思ってしまう。

 特に脚色なんかしなくても、歴史どおりに描いただけで、

 結構おもしろいドラマや小説になります。

 それくらい、歴史がドラマティックであるということ。

 この映画を見ての観想は、ちょっと前半は駆け足すぎるかなという感じですね。

 まあ、二時間で茶々の生涯を描ききるのだから、子ども時代から秀吉の側室になる

 までは飛ばしても仕方ないかなとも思いますが、

 どうせなら、最初から大人になっての場面から描いて、茶々の生涯の

 ある一時期をじっくり丹念に描いても良かったのではないかと。

 生涯すべてを描こうとているので、どうしても、順を追って描いていきますから、

 それぞれの時期をはしょって描いていくことになります。

 そこが少し残念なような気がします。

 実はまだ前半を見ているだけ。

 ちょうど、あの有名な醍醐の花見のシーンです。

 この場面では、老いた天下人秀吉の悲哀と孤独をよく描いています。

 ただ、秀吉にしては、この俳優さん誰なんだろう、イケメンすぎる-笑。

 すべてを見ているわけではないので、何とも言えませんが、

 茶々の生涯を描いたドラマは大体が

 最初は親の敵である秀吉を憎んでいたんだけれども、

 最後は男として愛するようになる-という設定ですね。

 でも、私もたぶん、茶々のホンネはそうだったんじゃないかと思います。

 確かに秀吉は憎い敵。

 しかし、乱世に生きる人たちは殺し殺されがある意味、日常だった。

 私たちとは感覚が全然、違っていたと思うし、また、ちがっていなければ

 生きてはいけなかったでしょう。

 そんな時代には、生きていくためには天下人である秀吉に縋らなければならなかったし、

 また、一度身を任せて夫婦同然になれば、

 やはり情愛も湧いてくる。

 ましてや、二人も子どもを授かったのですから。

 そして、また、そういう親愛の情を抱かなければ

 秀吉の妻として共に暮らしていくのは無理だったんじゃないかと思います。

 だから、私は茶々は最後には秀吉を一人の男性として愛していたんだろうと

 何となく想像しています。

 さて、明日は後半を見るつもりです。

 あと、ふと感じたんですが、茶々が幼い頃を評して、

 信長がやがて天下をうかがう女帝になると預言したシーン

 がるのですが、天下をうかがう女帝って、

 インス大妃みたい。

 インス大妃も息子を王位につけて、権勢をふるいましたからね。

 ただ、違うのは茶々は家康に息子秀頼ともども滅ぼされてしまったけど、

 インス大妃は陰からずっと皇太后として君臨し続けたという点ですね。
  
 ちなみに、淀殿の生涯を描いた小説として

 
火焔の月~淀どの問わず語り・落城秘話~ があります。

カテゴリー :歴史小説
総ページ数:8ページ [完結]
公開設定:公開  



著者の作品紹介

~歓びも哀しみも。
   我が生涯はすべて城とともにあった。~

豊臣秀吉の側室淀殿の波乱に満ちた生涯。
 浅井長政、お市の方の長女として生まれた茶々。
 織田信長の姪として誇り高く生きた女性の心の真実とは?
 誤解されやすい淀殿の生き方を同じ女性の視点で、共感を込めて
 描きました。

 落城まもない大坂城で交わされた淀殿と側仕えの少女の会話から
 今、明かされる秘譚。
 生涯に三度の落城の憂き目を経験した淀殿浅井氏の数奇な運命を描く。


 http://novelist.jp/member.php?id=36772
 
 
 短編ですので、興味のある方は上記URLからどうぞ。