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比べて知って楽しい~ドラマに見る東流・日本と韓国の歴史~

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 家重に家督を譲る前にも、吉宗には他にたくさんの出来の良い息子がいたので、

 周囲は皆、家重ではなく、弟君を次の将軍にと進言しました。

 しかし、吉宗は

 長幼の順をたがえることはできない

 として、家重に将軍職をゆずったといいます。

 吉宗はこの不肖の息子を可愛がったといいます。生まれながらに、満足に

 喋れもしないことを不憫がったそうです。

 なので、吉宗自身がまだ隠居などしなくても良いトシで隠居し、

 家重を次の将軍に据えたのは、自分が元気なうちに、

 息子の将軍として立場をよりしっかりしたものにしておきたかったからだともいわれています。

 家重が将軍になってから、吉宗自らが表に出ることはなく、さりげなく

 背後から判らないように見守り、フォローできるところはしました。

 でも、先述のように家重が決定した事項については、それが間違いだったとしても、

 よほどのことがない限り、覆すことはしなかったそうです。

 私は、このヨンジョと吉宗、二人の権力者の息子に対する扱いを見ていると、

 不思議な気持ちになります。

 片方は出来の悪い息子に憎悪すらいだき、最後には殺してしまった。

 片方は、息子を不憫がり、生涯にわたって、父として見守り続けた。

 別に私が日本人だから、吉宗びいきというわけではありません。

 国は関係なく、父親としての二人を単純に比べると

 子育てというものは、やはり、根気よく子どもを見守り教え導いてゆかなければ

 ならないのだと痛感します。

 自分自身も反省しなきゃなと思うこと、しきりです。

 そんなところも、私が吉宗を好きな理由です。
 
   思えば、松平健さんは、子どもの頃からの

 私の中での英雄です。向井くんみたいな、キャーって言いたくなるよう

 な魅力じゃなくて、頼もしい!将軍様というイメージ?

 年齢を重ねられて、いぶし銀のような魅力を持つようになって、

 若い男性にはない魅力がありますよね  


☆ あい争うのは兄弟の宿命?~ドキドキが止まらない・韓国ドラマ王女の男より

 2013/01/27

こんばんは。

 今、王女の男の第三巻を見終わったところです!

 もう、興奮と涙が止まりません

 今は主役の恋人たちの切ない恋よりは、宮廷でこれからいよいよ

 吹き荒れようとする嵐の方にドキドキします。

 今は文宗ムンジョンという王様が崩御したところ。

 この時代はいつかもお話ししたように王と妃と同じ時代を描いています。

 文宗には、たくさんの弟いがいました。中でも、すぐ下の弟首陽大君スヤンテーグン

 は次の王の座を野心満々で狙っていました。

 文宗には王妃との間にもうけた王子がいますが、まだ幼い。

 しかも、王様は病弱でした。この王様が死ねば、まだ幼い世子が跡を継ぐことになる。

 首陽大君が野心を抱くわけです。

 この首陽大君と真っ向から対立したのが、朝廷一の実力者、金宗瑞キム・ジョンソ。

 キム・ジョンソは武官から功績を立てて台頭してきた、いわばたたき上げの苦労人。

 武人から議政府ウィジョンプ-日本でいえば内閣-入りした珍しい例です。

 歴戦の戦で功績を上げた根っからの武官の彼は、曲がったことは大嫌い。

 国王に対する忠義心も厚かった。

 文宗は自分の生命が長くないことも、弟が野心を持っていることも知っていました。

 なので何かと忠臣キム・ジョンソを頼りにしていました。

 そして、ついに文宗が今日の巻で亡くなり、ついに首陽大君が動き出す!

 実は王女の男のヒロインは、首陽大君の娘。

 そして、ヒロインの運命恋人はキム・ジョンソの息子

 ここまで書けば、このドラマが何故、究極の悲劇かお判りいただけるかと思います。

 つまり、けして相容れることのない政敵同士の娘であり息子なのです。

 まさに韓国版ロミオとジュリエットといわれるゆえんです。

 さて、文宗が亡くなり、首陽大君がいよいよ政治の表舞台に出てくる。

 そこで、一時は首陽大君に表舞台から追放されていたキム・ジョンソが

 ひそかに王様の意を受けて、カム・バック。

 当然ながら、首陽大君は面白くない。幼い新しい王様を立てて自分が摂政として

 意のままに政治を動かそうとしていた企みも水の泡。

 ここで新たに両者の間に憎しみの炎が燃え上がる。

 親同士がついに一触即発の状態のところまで来ている間に、

 ヒロインと恋人は愛を改めて確かめ合っていました。

 第三巻では、ここまで。

 この後、ドラマがどういう展開を見せてくれるのかは判りません。

 しかし、今に残る歴史では、首陽大君は一時、王族の政治的関与を禁止した

 キム・ジョンソによって逆に政界から追放されます。

 ですが、この追放がキム・ジョンソの生命取りになりました。

 首陽大君は追い詰められ、ついにキム・ジョンソを殺さなければ

 自分が殺されると悟ります。

 大君は自ら都から離れた僻地に行き、閑居。その間に、仲間たちと

 悪巧みの最後の仕上げについて画策します。

 そして、ついに旗揚げ。幼い王様を理由をつけて退位させ、

 自らが王座につくのです。

 キム・ジョンソは大君側の兵士に殺され、二人の息子たちも殺される。。はず。

 はず、というのは、実は私、この辺りは王と妃で見たことしか

 ないから。

 キム・ジョンソは確実に殺されるのは知っていますが、王と妃では、確か一緒にいた

 息子たちも殺されるシーンがありました。

 なら、何で相手役のキム・スンユがその後も生きて二人の恋は続くの?

 という疑問はありますが、歴史では死んだことになっている人が

 実は生きていて、ウラで活躍したーというストーリーは結構ある。

 そういうことなのかしら??

 ここの辺はまだ判りませんね。

 それにしても、ここまで無茶ーそりゃあ、文宗は大君の実の兄ですからー

 して手に入れた王座ですが、大君は王様となった後に暗殺されています。

 これも王と妃で見た場面ですが、

 宮殿で臣下がうち揃って宴が催されているまっただなかに、皆の前で殺されるのです。

 まさに因果応報。

 、、、という言葉が朝鮮に存在したかはわかりませんが、あまりにあくどいことを

 して手に入れた栄華はけして長続きはしないのだ天がと教えてくれるようです。

 この辺り、まさに血を血で洗う時代ですね。

 この首陽大君と文宗の確執は、日本の天智天皇と天武天皇を思い出します。

 もっとも、あの二人はどちらも雄々しい王様というイメージか゛あります。

 しかし、文宗は二年の在位中に20回くらい倒れたという記録があるらしい。

 それほど病弱だったんですね。

 雄々しい兄弟が闘うのは何となく判りますが、病弱な兄を追い詰める弟

 というのは、どうもねぇ。

 この辺りの歴史も私は割と好きです。

 日本の歴史も元はといえば、テレビドラマ-特に大河ドラマーから

 得たものが多いのですが、韓国史も同じ。