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こりゃ・・・恋!?

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 今日は、ゼミの友人と最近この辺りに開店したある多店舗喫茶店にやっってきた。

 以前からこの辺りで知られている同種の多店舗喫茶店に対抗して進出してきたのだろうか?
そんな裏事情、社会的云々などサトルには、関係がない。
新しい店のソレを飲むことが楽しみなのだ。

 店のドアにつけられたベルが揺れ、客が来店したことを知らせる。
「いらっしゃいませ。何名様ですか?」
サトルは、その声の持ち主を見る。
(あ、可愛い。高校生かな……いや大学生かな)
そういうチェックも瞬時に怠らない。やっぱり男子である。
「三人」
「お煙草のほう、禁煙タイムでございますのでご協力ください」
その店員の誘導でサトルとふたりの友人は席へとついた。

 「さて、どんなのがあるかな……」
もちろん、サトルは『○○・オレ』だ。
各テーブルに備え付けられたメニュを開いた。
 向かい側に座ったふたりの友人の方に字が向くように広げられたメニュを逆さから覗く。
彼らは、アイスコーヒーとサマージュースを選んだ。
サトルは『○○・オレ』と書かれた文字を探した。
――カフェ・オレ、バナナ・オーレ(何故だか長音表示だ)、ティー・オレ、ショコラ・オレ――
『○○・オレ』の文字に少し嬉しくなった。
(結構、あるじゃん)
 そして、見つけた。

――こりゃなんだ?

(ミルク・オレ!?)
「なあ、ミルクってなんだ?」
「ミルクはミルクだろ」
「そうだ。ミルクは牛の乳という牛乳だな。サトル」
「だよな……ってことは、ミルクと牛乳を合わせると……ダブルミルクじゃないのか?」
サトルは、オーダを取りにきたら店員に聞いてみよう、いや、やろうと思った。
決してクレームをつけるわけじゃない。
作品名:こりゃ・・・恋!? 作家名:甜茶