小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

こりゃ・・・恋!?

INDEX|26ページ/36ページ|

次のページ前のページ
 

「そっちこそひとり?」
「まあね。でも待ち合わせ。残念ながら女の子だけどね」
「そっか」
「ねえ、あいつって彼女できた?」
サトルは、ユリが友人と別れた理由は知らなかったが、ユリが振られたことは知っていた。
「いや、たぶん居ない。まだ、あれ……?」
「いいよ、気を遣わなくたって。別れた理由聞いた?」
「いや」
「そっか。まあ言えないよね。私がサトル君のこと好きだって思い込んじゃってさ」
「え?そうなの?」
サトルは、思わぬ告白にユリから離れた。
「もういいの。で、今日はどうしたの?ってこんなとこ来るのは、誰かにプレゼント?」
「・・・・・」
「相変わらず、わかり易いね。サトル君。選んであげようか?」
「ほんと!」
「いいよ。どんな感じの子?」
友人の彼女とはいえ、ユリは、誰にでも優しく気を遣う子だった。
だから、サトルもそんなユリとは、気負わず話ができた。
カオリのことも ユリには自然に話していられた。
「あ、その店知ってるよ。今度一緒に行こうか?」
「おいおい」
「嘘に決まってるじゃない。サトル君、マジ焦っちゃって (笑)」
「あ、でもいいよ。行こうか。あいつも誘って」
「いいよ。私、振られたんだし……いまさら」
「あいつさぁ、まだ彼女いないの、ユリのこと待ってるのかもな。飲んだとき、ぽろっとな」
「ねえ、サトル君は、私のこと誘わないの?」
「ユリはユリ!彼女じゃないっし、ならないし」
「わっ早!即決」
「その気もないのに 聞くな!」
サトルは、笑顔を見せるユリが、少し可愛く思えた。
作品名:こりゃ・・・恋!? 作家名:甜茶