小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

こりゃ・・・恋!?

INDEX|19ページ/36ページ|

次のページ前のページ
 

「あ、ごめんごめん。何にしますか?」
「えっと『今日のぶっかけ丼』をお願いします」
「飲み物は?」
「ほうじ茶で」
「ホット?アイス?どちらで」
「では、アイスで」
「はい。んじゃあ、考えておいてね。あくまで参考だから」

 少しして、カオリが、出来上がった『今日のぶっかけ丼』と『冷ほうじ茶』を運んできた。
そのトレイの横に陶器のボウルに入った料理がもう一品。
それもテーブルに置いた。
「ご相席お願いしても宜しいですか?」
「あ、あ はい」
微笑んだカオリがエプロンを外してサトルの前の席に座った。
「私も、お昼休憩なの。これ、まかない飯」
「そっか。一緒に食べれて嬉しいよ。いただきます」
「いただきます」
サトルは『今日のぶっかけ丼』とカオリとの時間を楽しんだ。

 「ごちそうさま。さて、戻るね。頑張るぞー」
カオリは、弾んだ声で席を立った。
「ごちそうさま。おじさんたち、気を遣ってくれたんだね」
カオリが微笑んで頷く。サトルは、胸までいっぱいになったようだ。
「サトル君は、どうするの?これから大学?」
「まあね。一応学生だから……じゃあ行くよ」
サトルは、会計を済ませる。
「どう?考えた?」
女は少し顔を近づけ、興味深く尋ねた。
「あ、今は浮かびませんでした。宿題ということで」
「なんだ。せっかく一緒にと時間作ったのに、見惚れてただけか、まったくー。じゃあ宿題ね」
「すみません。じゃあ、ご馳走さま。旨かったです」
サトルは、ぺこりと頭を下げて店を出た。
作品名:こりゃ・・・恋!? 作家名:甜茶