ISSIYASU 前編
;ドアをバンと開ける。
;転がってチャッと銃を構える振り。
ドアをバンと開いて、
転がって銃をチャッと構える。
【磐手】「投降しろ! ここは制圧済みだ!」
; くぅ~、決まったー。
ふぅ、決まった~。
■SE0004:物音
その時、後ろでカサッと言う物音が鳴った。
!? まさか…誰かに見られたのか?
※伊吹、登場
※伊吹、驚き
その時そーっと後ろを振り返った俺は驚愕のものを見てしまった。
入口のドアに見覚えのある女子が立っていた。
ふわりとその女子の髪が風になびいた。
朝、会話した女子――伊吹は俺と目が合うとぎこちない笑いを浮かべ、立ち去ろうと向きを変えた。
【伊吹】「何もみてないからねっ」
※伊吹、退場
【磐手】「絶対に嘘だー」
終わった。なんか色々と終わった気がする……。
$FLG001 = ON
;主人公の中二病が知られているを設定
※画面、横ワイプ
#GOTO 分岐2_X
;=======================================================================
;分岐2_X:(分岐終わり)
;=======================================================================
;↓変更
;由良が鈴音と歩いている所を主人公目撃。
【磐手】「ただいまー」
そう言って部屋の明かりをつけた。
※画面、通常化
■BG0008:リビング
#IF$FLG002 = ON
;=======================================================================
;九条ルートに進んだ場合
;=======================================================================
※葉月、登場
※葉月、私服、笑顔
【九条】「おかえりー、たっくん」
明かりをつけた先に立っていたのは葵だった。
エプロン姿でニコニコとこっちを見ている。
なんでこいつが家にいるんだ?
※九条、私服、真剣
【九条】「あー、いま”なんでこいつが家にいるんだ?”って考えてたでしょ」
【九条】「朝、たっくんと約束したじゃん」
確かにそんなこともあった。
しかし、俺が聞きたいのは、
【磐手】「どうやって俺の家の中にはいったんだ?」
※九条、私服、照れ
葵はちょっと照れると、
【九条】「おばちゃんがね、たっくん一人だと心配だから旅行行っている間面倒見てあげてって」
【九条】「私に家の鍵を預けてくれたんだよ」
あのババァ。
俺は自分には何一つ言わなかった母親をうらんだが、
寂しく一人で食事するはめにならずに済んだのは確かだった。
※九条、私服、困り
【九条】「どうしたの?」
返事をしない俺に戸惑ったのかオロオロしだした。
ボーっとしていたのが悪かったか。
【磐手】「そんなことない、とっても嬉しい」
※葉月、私服、笑顔
俺のそのセリフを聞くと、葵はすぐにふわぁという風に笑顔に戻り、
【九条】「早くしないとご飯がさめちゃうよ」
手招きしてくれるのだった。
※画面、横ワイプ
別れ際に、
【九条】「明日の朝、起こしに来てあげるね」
#ELSE
;=======================================================================
;九条ルートに進まなかった場合
;=======================================================================
……。
そうか、親は居ないんだったな。
俺は簡単な料理を作ると一人食べた。
意地はらずに葵に頼んでおけば良かったな。
片づけもそこそこにベットに倒れ込むとそのまま寝てしまった。
※画面、暗転
#ENDIF
作品名:ISSIYASU 前編 作家名:なお