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超短編小説  108物語集(継続中)

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「キャプテン、このプラネットには我々のDNAと酷似した、そこそこの高等生物が生存しているようです。チキューと呼ばれてますよ」
 一等操縦士のラキアーはキャプテンにまずは簡単な報告をした。そして、「5分後には着陸可能ですが、どうされますか?」と次の指示を仰ぐ。

 するとキャプテンから「ラキアー、ちょっと待て!」と制止の言葉が返ってきた。その後、矢継ぎ早に……、
「チキューのこの小さな島の何カ所かで、チカチカと煌めくものがあるぞ。もっと画像を拡大してくれ!」
 これを受け、中央司令室のスクリーン上にズームアップされた。

「キャプテン、これって一体何なんでしょうね。火山の噴火でもないし、ほぼ球状で赤や黄の……、いわゆる溶接の火花のようなものが飛び散ってますが」 
 ラキアーは目を丸くし、驚きが止まらない。
「さらに理解できないのは、連中がその周辺に集まって、なんと上向いて口を開けてますよ。これって未成熟な星で時々観察されるオカルト的な儀式なのでしょうか?」
 あとはただただ首を傾げるだけだった。