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超短編小説  108物語集(継続中)

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「キャプテン、この星、空気もあり水もあり、我々の星によく似た惑星のようですよ」
「そうか、ラキアー、それじゃもう少し接近してみてくれ」
 時空貫通システムを使い旅をしてきた宇宙探索船、いわゆるUFOは、現在月の辺りでホバリングし、地球を窺(うかが)ってる。

 ラキアーたちが住む星は50年後に大きな隕石が落ち、滅びることが判明した。
 これにより移住できる星を見つけ出せとミッションを受け、1年前に宇宙空間へと飛び立った。
 移住できる星の発見、高度な知能を持つ彼らにとって、それはそう難しいことではなかった。生存可能な星はすでに白鳥座に発見済みだ。

 しかし、旅のおまけに……、とはいっても、白鳥座からの距離は600光年。それでも彼らにとっては少し足を伸ばした程度のもの、太陽系までやって来たのだ。