遥か彼方【詩集3】
思い出
あれはいつのことだったろう
あの頃僕らは同じ学舎(まなびや)で学び
一つ屋根の下に暮らした
いつも熱い議論を交わし
共に未来を語り合ったね
夢見た未来へまっすぐに進むのだと
信じて疑わなかったあの頃
ふたりで夜空を見上げては
眠ることも忘れて
夢を語り合ったあの日
今、君は、
どこで何をしているのだろう
ずっと一緒だと思っていたのに
いつしか二人の道は分かたれた
今も時折あの日の夢を見るよ
ふと目を覚まし
隣にいるのが君ではないことに気づいた時
かすかに覚えるこの胸は痛みは何だろう
大切な愛しい人々と共に日々を送りながら
今も時折思い出す君のこと
君は今どこにいるのか
懐かしく愛おしく
はるか遠い日々
まぶしい思い出の人よ