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*咲神トト*
*咲神トト*
novelistID. 42620
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The Evangelion -missing link-

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シンジはそれを戸惑いながら受け取った。



 アスカがそれ以上何も発しない為、傘を注視したところで異常に気付く。




「……骨、折れたんだ」




 小さく頷きながら、アスカは唇を噛んで顔を紅潮させた。




「僕用の傘も持ってるじゃないか。なんですぐにそっち使わなかったのさ」




 アスカの顔が益々赤く染まり、唇がさらに引き結ばれる。



 その様子に、シンジは言い方がまずかったと気付き、次にくるであろう平手に身構えた。




「……車に水かけられた」

「え……」




 呟きに、間の抜けた声をあげる。



 確かに彼女の服には泥水らしき染みがあり、所々に枯葉がくっついていたりもしている。



 くっついているのが胸元だったりする辺り、かなり派手にかけられたのだろう。