The Evangelion -missing link-
しかし、何の反応も返ってこない。
「……拭くよ?」
更に恐る恐るといった感じで発せられた言葉にやはり反応はなく、シンジは覚悟を決めてアスカの手をとった。
冷え切って冷たくなった肌に、僅かに眉を顰めながらアスカの腕を拭く。
片方が終わって反対の腕。
少し躊躇ってから長い髪を押さえるようにして丹念に水気を取り、アスカの顔を覗き込むようにしゃがんだ。
「服、さ……お手洗いとかで、少し絞ってきたら?……皺が寄っちゃうと思うけど、そのままよりずっといいよ?」
やはり何の反応もない。
作品名:The Evangelion -missing link- 作家名:*咲神トト*