小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
*咲神トト*
*咲神トト*
novelistID. 42620
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

The Evangelion -missing link-

INDEX|12ページ/22ページ|

次のページ前のページ
 





すっと空を見上げる。




 雨垂れ、等と言う控えめな表現など到底似合わない水流が、許容量を疾うの昔に超えてしまった雨樋から滝のように零れ落ちている。



 夕方と言うには少々暗すぎる空に時々稲妻が走り、遠雷が轟く。




(夕立なんてレベルじゃなさそうだなぁ……)




 キヨスクも駅傍のコンビニもビニール傘は売り切れていた。



 傘をさしたところでどれほどの効果を上げる事ができるかは怪しく思える程の降り方ではあったが、ないよりは遥かにましである。



 弱まるどころか、いっそう激しくなった気もする雨脚に、シンジは諦めて家まで走る覚悟を決めた。



 握ったままの携帯電話を少し恨めしげに見つめる。



 彼女が最初に『出なかった』と言う時点で可能性は無いに等しいと言う事は分かっていたのだけども。