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天つみ空に・其の七~恋月夜~【最終章】

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 今夜もまた、清五郎がやってくる―。その言葉に、お逸の心はまた打ちのめされた。それでも、笑顔を忘れるなと励ましてくれるおしがの前でこれ以上泣き顔は見せられない。
 お逸はおしがに礼を言い、湯殿を後にした。背中におしがの気遣わしげな視線を感じながら、ゆっくりと歩く。下半身の引き攣れるような痛みは一向に去らず、むしろ、刻が経つにつれて烈しくなるようだ。