詩~黒~
Snow Crystal
手の上に乗せると…
儚く消える雪のように………
絶対に掴めない君が…愛しくて………
少し…触れると………
壊れてしまいそうな君が…愛しくて………
ヒラヒラと舞い落ちる雪は……
自然の作り出す…美しい結晶………
まるで……それは……君のよう………
純粋で………儚い…………
少しでも触れてしまえば………
その美しい形は…一瞬で消え去り………
ただの水になってしまう………
それならば………
いっそ………この手で…溶かしてしまおうか………?
いっそ………俺の熱で…沸騰するくらい……
抱きしめてみようか………?
他の誰かに…渡すくらいなら………
いっそ………この場に…閉じ込めておこうか………?
いっそ………その命を…奪ってしまおうか………?
僕の想いが…熱いと言うなら…………
全て溶けるまで………抱きしめよう…………
願わくば………君の全てを…溶かすのは………
僕の想いで……あるように………………