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自作お題小説『別れ』

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(別れ)愛しているから別れよう


「愛しているから別れよう。」
そう言ったのは、紛れも無いあなた。

「何で?愛しているなら、どうして別れるの?」
あなたの言ってる意味が判らなかった。


愛してないから別れる
好きじゃ無くなったから別れる

それなら納得出来るのに…


「愛しているから…怖いんだ…。」

あなたが声を震わせながら言うから…
私は何も言えずにあなたを抱きしめた。


「愛しているから…怖いんだ…。」
あなたは私の腕の中で、同じ言葉を繰り返した。


「何も怖がる事ないわ。」
私はあなたの背中を撫でながら言った。


「僕はいつか君を傷付ける。君を束縛して、僕の傍を離れないようにがんじがらめにして…。」
あなたは私の腕の中で、小さく震えていた。




「それって…素敵ね…。」
私は笑って言った。


あなたは驚いた顔で私を見るけど…

そう思わない?

だって…いつでもあなたは私を想ってるってことでしょう?

いつまでも傍にいていいってことでしょう?


それって…とっても素敵だわ…


「あなたになら束縛されても構わない。」

私はあなたから目を逸らさずに伝えた。


愛しているから…別れない

あなたを愛しているから…

別れてなんかあげない…


だから…

もっともっともっともっともっと…
もっともっともっともっともっと…

も〜っと…
私を愛して…

終わり
作品名:自作お題小説『別れ』 作家名:雄麒