短編小説
不安≒不満
最近…ちょっとした時に
『何してんだろ?自分…』なんて考える
お風呂に入っている間
ボンヤリと煙草をふかしている間
バイト先のレジがとてつもなく暇な間
寝る前に布団の中が暖かくなるのを待っている間
ため息を落として自嘲する
自分だけが取り残されたみたいで……不安になった
自分だけが置いて行かれたみたいで……泣きたくなった
何一つする事が無い自分が……バカらしくて
何一つ出来ることが無い自分が……惨めで
何がしたいかなんて……
何がやりたいかなんて……
未だに見つからなくて
何をするべきかなんて……
何をやるべきかなんて……
未だに判らなくて
一人成長する事を辞めた僕は……あの日のまま
一人成長する事を諦めた僕は……あの頃のまま
身長が伸びないまま……肺だけが黒くなって
身体が成長しないまま……年だけは取って
「何してんだろ?自分…」
同じ言葉を繰り返した。
終わり