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壇上のNovelist 2ndシーズン

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第36話 同士っ?(遥)
まぁ、何やかんやといろいろあったけど
再び平穏な日々が戻ってきた。


「ただいま〜vv」
今日はいつに増しても、雫のテンションが高い気がする。

「何かえぇ事あったんか?」
居間に入ってきた雫に問いかけた。


「えへへ〜vv今度の水・木に実希が帰ってくるんだって。
 向こうもちょっと落ち着いたみたいだし。」

ウキウキと話し続ける。

「へ〜、よかったやんか。」

向こうに行って二ヵ月くらいやろか?


「ようちゃんも会いに行くでしょ?」
雫が当たり前のように言うから……

「毎回俺が行ってどないすんねん。
 久しぶりなんやし、二人で遊びに行けばえぇやん。」

「二人じゃないよ?」
ケロッと言い放って、首を傾げる。

「本ちゃんも一緒だよ?だからようちゃんも行くかなって。」

  何でそこで本山?

  ……………。

「なぁ。」
俺の呼びかけに、子犬の様な笑顔で振り返る。

「金折が帰ってくるて、金折本人から聞いたん?」
「ううん。本ちゃんから聞いた。」
「ほ〜。」

  ふーん。へー。ほー(妖笑)

「雫ー、やっぱ俺も行くゎ。」
「ホントにvvやったvvv」




そして待ちに待った水曜日。

雫と二人で待ち合わせ場所に向かう。


「実希っっvv」
金折の姿を見つけて走り出した雫に、少し遅れて俺も合流。


「久しぶりやなぁ。」
「はい。西条さんもお元気そうで。」

そう柔らかく笑う姿は、雫より少し大人びて見える。

「あたしも元気だよ〜。」
「見ればわかるよ。」

でも雫と戯れる姿は、子供っぽさが残るなぁ。

「よぅ……。」
「おう。」

本山と妙な挨拶を交わして……。

「あ〜、何や。こうしてると、Wデートみたいやんなぁ(笑)?」

俺の一言を聞いた、本山と金折の態度で
やっぱりな……と思う。

「ホントだね〜vv」
一人笑顔の雫。

  気ぃ付いてへんのはコイツだけやで?

ニッと二人を見る。

少し顔を赤くした金折に気付いて
「腹減ったなぁ、飯でも行かへん?」
と助け舟を出す。

「せ……せやなっ!」
焦った様に本山が話し出す。

「ご飯〜vv」
暢気な雫以外は、何となぁく気まずい空気(笑)



その後本山が進める店に入る。

注文を済ませて、少しの沈黙……

「どしたの?みんな黙り込んじゃって?」

そんな雫を見て、金折が雫を連れて席を立った。

残された男二人……。


「よぅこないなお洒落な店、知っとったな。」
目の前に座る本山に、話しかける。


「はぁ。もう分かっとんのやろ?」
ため息を付きながら、肩肘を付く。

「生憎俺は雫と違って『鈍』やないからなぁ。」


「雫ちゃんから、お前も来るて聞いた時から、嫌な予感しててん。」
本山の顔を見ていると、笑いが止まらなくなる。

「何やねん。きっしょいゎ。」
一人笑っている俺に、悪態をつく本山。

「せやかて、お前も同士やんな?」
「同士?」

「前に言ぅたやんけ。『ロリコンやー』て。」

そう言うと『しまった』というような顔をするから
また笑いが込み上げてくる。

「もぅ何とでも言ぅてくれ。」
ガックリと肩を落とした。


「どうしたの?本ちゃん?」
二人が席に戻って来て、雫が聞いてくる。

「さぁ〜?」
「ようちゃん何か嬉しそうvv何かいい事あった?」

「まぁな。」
「何?何?」
いつもの数倍目を輝かせて見つめられる。

「後でなぁ〜。ほら、飯来たで。」

丁度頼んだものが運ばれてきた。

「わ〜いvvご飯〜vv」


続く→
作品名:壇上のNovelist 2ndシーズン 作家名:雄麒