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壇上のNovelist

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第16話 ロリコン疑惑!?(遥)

今抱えてる仕事が落ち着いたので、
久しぶりに飲みにでも行こうと思い、本山に電話をした。
あっちもそろそろ千秋楽らしいし…(雫情報)


「お〜。」
「お〜。」
いつもの場所で待ち合わせをして、店に向かう。
「悪いなぁ、まだ千秋楽向かえてへんのに…。」
「えぇよ。」


店に入って注文を済ます。
「ここ雫ちゃんのおる店やないん?」
本山が周りをキョロキョロしながら聞いてくる。
「ちゃうに決まっとるやろっ/////」
「あはは〜、茹でだこやん(笑)」
「うるっさいゎ////」

「何や?」
頬杖を着きながら、俺を見てくる。
「やっぱ、好きなん?」

  そうやってきっぱり聞かれると、わからんくなる…。
「多分?」
「多分て何やねん!?」

  しゃーないやろ?
  自分でもよぉわからんゎ…。

運ばれてきた料理に手をつける。
ある程度酒が入って、いい気分になって来て…

「でも、もう半年やろ?一緒に住み始めて?」
言われてそんなに経つのか…と思う。
「雫ちゃんの方は変わらないん?」
「ん〜。最初の頃よりは、懐いてくるよ?」
普段は恥ずくて言えん言葉も、簡単に出てくる。
「ほぉ〜。」
意味深な相槌で、にやにやしながら見てくる。

「ほんで?お前の方はどぅなん?」
「どぅって?」

「やか〜ら〜。こぉ切なぁくなったりせぇへんの?」
少し考えて顔が赤くなる。

それを見てまた笑われる。

「…あいつ、ちっこいやんか?」
「せやな。」
「あぁもちっこいと、壊してしまいそうや…。」
こっちは真剣に話とるのに、隣の男は大笑いしよる。

「ひーっ(笑)腹痛いゎ。まさかお前からこないな話聞ける日が来るなんて思てへんからなぁ。それに…よぉ考えたらロリコンやんか(笑)」
「ロ…ロリコンっ!?」
「そうやんけ、雫ちゃんが今19歳やから…七個差やん?」

「ちゃうゎ。こないだ二十歳になったらから、6つや!」
「変わらへん、変わらへん(笑)俺らが高校生ん時、あっちは小学生やで?」

想像して撃沈…
  ただでさえ、年相応に見えへんのに…

PIPIPIPIPIPIP〜
携帯が鳴ってディスプレイを開く。
「もしもし?」
電話に出た俺に、本山が目で合図して来る。
(誰?)
今まで話しとったばっかなんやし…
相手が雫やなんてわかったら、また笑われるゎ。
見ないフリをして、会話を進めた。

「今…?本山と飲んでる。今帰りか?」
『うん。今日はご飯いらないの?』
「あぁ。遅なるかもしれんから、先寝とってえぇで?」
『わかった…あっ、ようちゃん。あんまり飲みすぎないでね。』
「おぉ、わかっとるよ。じゃぁな。」
『は〜い。おやすみなさ〜い。』
通話を終えて携帯を閉じる。

「うぉっ!?何してん?」
すぐ横に本山の顔があって驚く。

「よぅちゃん?」
「!?」
こいつ聞き耳立てとったな##

「…ぶっ(笑)何や、お前『ようちゃん』て呼ばれとんか?」
目に涙を溜めながら、腹を抱えた。
「うるさいゎ!!お前かて『本ちゃん』なんやろ?」
「俺は別やゎ。雫ちゃん以外もそぅ呼ぶから。お前確か名前嫌いやなかった?
しかも…『ちゃん』付けやん…(笑)」

  最後は声震えてるで#

「何でもえぇゆうたら、あいつがそぅ呼んだんや!!」
「はいはい。わかった。そぅ熱くなんなって、ようちゃん(笑)」
「しばき倒すぞ?」
睨み付けて残っていたビールを一気に流し込む。

「おぉ〜怖っ!ほんなら今日はこの辺でお開きにしましょか?」
笑いながら机の上を片し始める。
「この後何かあるんか?」
(もぅ10時やで?)
「俺は無いよ?」
その言い方やと、俺が何かあるみたいやんか?
「俺も無いで?」
「お前はあるやろ?」
そう言われて、何のことかわからず、首をかしげる。

「待ってる人がおんねやったら、はよ帰れ。」
テキパキと片し終わって、席を立つ。


「ほなな〜。」
相変わらず大きく手を振っとる。
その背中を見送って、俺も家路に着いた。


ガチャッ
「あれ?早かったね?」
玄関のドアを開けると、ちょこちょこ近寄って来る。
「…。」
じっと見つめてため息を付く。
(俺…ロリコン…なんか…)凹)

「何?」
そんな俺の態度に頬を膨らます。
「何でも無い…。」
ガックリ肩を落して、上着をかける。


「…なぁ?」
少し考えて、思い切って声をかける。
「何?」
「俺の事どぅ思てるん?」
こんな事を聞けるんは、酒のせいやと思い込んだ。

  少なくとも嫌いやないやろ?
  こないだも嫉妬紛いな事もあったし…

「どぅ…?う〜ん…?好きだよ?」
その言葉に目を丸くする。

「話聞いてくれるしぃ〜。遊んでくれるしぃ〜。
あっ後…あたし忙しいと、ご飯作ってくれるし…?」

  あは〜っ俺のアホーーーーっっ
  一瞬でも期待するなんて…

「そんなんおとんやんかっ!!」

  う〜ん、我ながらナイスツッコみ!!

「えへへ〜vじゃぁ、パパ〜お腹減ったよぉ〜(^▽^)」
「アホかっっっ!!」

続く→
作品名:壇上のNovelist 作家名:雄麒