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第１７話　渇き
「ヒロキさんっっ。もう止めた方がいいっスよ。」

桜花がいなくなってから、ヒロキは毎日浴びる様に酒を煽る。

見るに見かねた後輩が、止めに入るのも聞かずに堕ちていく………


一夜限りの女と…ベッドを共にして………


家に帰って………



わかっているはずなのに………

寝室の扉を開いて、肩を落す………


毎夜毎夜……

期待しては落胆して………

いない事を、実感させられて………

また浴びる様に酒を飲む………





似ている女もいる………

あいつより…綺麗な女だって山ほどいる………


それなのに………

何で……あいつじゃないといけないんだろう？



どんなに綺麗な女を抱いても………

ココロのどこかが渇いてる………


その渇きを潤す為に……酒を飲む………



そんな事をしても………

無駄だとわかっているのに………


気休めにもならない事くらい……わかっているのに…………


続く→