失格ママの子育て
椀に半分のご飯が食べれるようになり、泣かずに待てるようになり、
六月にお昼寝に入りました。ところが、はなちゃん小学生になるとたく
ましくなりました。タックンはビーすけさんで、いじめられっこ。
勉強は好きだけど休憩時間嫌い、お友達に仲間に入れてと一度断れると
あきらめる子。ただ精神的には、やっていけないことは、殴られても脅
されても、泣きながらでもやらない。お母さんのためにやってはいけな
い、神様が見てる。と思っていました。はなちゃんは、いじめっ子が居
て(お前のうちは、貧乏人)とからかわれると(そうだよ、うちは貧乏
だよ。この服もこの靴も、お母さんの生徒さんのお下がりだよ。)と言
い返しいじめっ子が(もういい、もういい、それ以上言うな)て言わし
めたそうです。また、仲間に入れてといって断られると、入れてくれる
人が見つかるまで探しました。お母さんが、頑張ってるから、頑張ろう
としてくれたのでしょう。
第26章 少しはお母さんになったかな
お母さんって、大変だね。お仕事が一杯あって”夜の片づけをしている
母親に、同情的な言葉をかけてくれるが、お手伝いには程遠かった半年
前、ついお兄ちゃんがいるので、お手伝花子のお天気任せにしていった
が、今年に入って考え直した。上の子の時は五歳で仕事を受け持ってい
たのに、下の子の時は、つい便利なお兄ちゃんに頼んでしまう。仕事が
速いし、親として楽だからーーー。
始めに与えた仕事は、お兄ちゃんと同じゴミ当番。”どうして、私がし
なくちゃいけないの?”と言っていた花子も、最近では、仕事が当たり
前になってきた。そればかりか、新しい仕事をしてみたがる。親の目が
届く時は、出来るだけやらせて見る事にしいる。だんだん逞しい女の子
として、成長している。(ガチャン)ドアの音がして、赤いサンタクロ
ース娘の姿が見えなくなった。午前八時過ぎて、鍵をかけ、二階の廊下
から、娘の姿を探すと、もう横断歩道で、通り過ぎる車を待っている。
母の方は振り向かない。保育園入所当時の泣き虫、ペッタンコ虫の姿は
何処にも見当たらない。 入園一年過ぎて、先にドアから出て、ドアの
処で待っていた。それが、二階の廊下の端になりーー階段を下りてから
母を見上げてから走るようになり、‐横断歩道で振り返り、母を確認し
て走る。‐‐今では保育園まで振り返らない。母が必ず、付いて来ると
いう自信からか、又は、母から離れていく兆しか。どちらにしても、
一歩、一歩、又一歩と、私と花子との間隔は広がって行きつつある。
そして一本道から、平行の二本道へと変わり、いつかは隣で、肩を並べ
るのであろう。その頃は、どんなことを話題にしているのだろうか。
考える楽しみが、一つ一つ増えていくような気がする卒園前の花子と私
の関係!まだまだ、タックンやはなちゃんの協力なしでは心もとなかっ
たが、少しはお母さんに成ったとおもいます。
第27章 いじめられっこ、タックンと私
いじめ対策で色々言われてますね。タックンの小学生時代の事件です。
タックン小学校に入学、第一印象(この学校は、意地悪な子が多い)と
帰ってきて言いました。何があるかは想像できます。(どうして?)
(いじめっ子が一杯)舞台の仕事で、小学校に巡演で一緒に行っていた
頃、そこの生徒さんに遊んでもらい、学校に行くとたくさんの友達が出
来ると、楽しみにしてたのに、大きな挫折です。
ただ、知識欲が強かったため学校そのものは嫌いになりませんでした。
私にとっては救いでした。ある日、腰までどろどろになって帰ってきま
した。(どうしたの?)と聞くと、いじめっ子に捕まり、近くの沼に入
れられたとの事。(にげられなかったの?)(うん。道塞いで、出れな
くしてたから、でも、知らない大きいお兄さんが、通りかかって、注意
してくれて、でれたの。)(そう、お母さん、学校にお手紙書くから、
明日先生に渡してくれる? 沼の中で転んで手をつくようなことが起こ
ると、死ぬこともあるから、誰ガと言うことでなく、遊びのつもりでも
人殺しになるから、そんな事が起こらないように注意してもらうから)
(わかった。)先生に手紙で(近所の大人の人が、見て危険だからと、
学校に連絡があったと言うことで、誰が誰にでなく朝礼で注意していた
だけませんか?)と書いて渡す。タックンが、手紙を持っていった翌日
タックンが学校から元気良く帰ってくるなり(校長先生が、朝礼の時、
お母さんが言ってた様に、皆に注意してたよ。お母さんと同じことをい
ってた。)いい先生でよかった。すぐ、対処してくださり感謝。注意し
てくれたお兄さんにも感謝!
第28章 タックン、頑張ってた!初めての喧嘩。
小学3年だったかタックンいじめっ子に向かっていきました。その前日
に、何時もやられているタックンに、私の思いを話したのです。
(お母さんが、お家にいる人なら、学校の先生に言って、その子に注意
してもらい、仕返しされないように、何時も傍にいてタックンを守って
あげる。でもお仕事しないと、タックン達食べさせてあげれない。だか
らタックンに頑張ってもらうしかないの。喧嘩は、いいことではないか
も知れないけど、やられたら、とめる為にも、怖くても、一度は向かっ
ていくことも、勉強だよ。)(うん、むずかしいよ)と言う返事で終わ
った。翌日、目の周りを、涙でこすった後で真っ黒にして、意気揚々と
帰ってきました。(母ちゃん、僕今日学校で喧嘩してきたよ。)(どう
して?)(僕のノートに鉛筆で真っ黒になるまでぐるぐる線を書いて、
言っても返してくれないから。母ちゃんが、向かっていくことも、勉強
だって言ってたから、怖かったけど叩いて取り返した。)(それで?)
(バイぐらい叩かれたけど)(それでないたんだ。)(うん、でも頑張
ったよ。)(そうだね。勝ち負けではないんだ。きっとその友達、タッ
クンが向かってくるとわかって、之から少し変わると思うよ。良く頑張
ったね、すごいよ。)と言うと嬉しそうな顔をしてランドセルを下ろす。
その事件後、その子は、タックンを無視するけど、持ち物を取ったり、
投げたりはしなくなったと言うタックンの話を聞いて、ホッとする。
私自身結果が良く出るか、最悪になるか大きな賭けみたいなものだ。
心の中では、悪い結果が出た時の準備はしているものの、それも良し
かダメか起きてみなくてはわからない怖さを抱え込む。よき結果が出
た時は、我が子に感謝。
第29章 何時も遅刻?タックン。
初めての喧嘩事件から半年、受け持ちの先生から電話あり。(お宅の
太郎君が、遅刻が多く朝自習の終わった後に、私が教室に入る頃、
来るのですけど、お母さん夜遅くまでお仕事大変でしょうけど、朝遅