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檀上 香代子
檀上 香代子
novelistID. 31673
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失格ママの子育て

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れないように登校させてください。)(え?、何時も間にあう時間に

は、家を出ているのですが、理由を子供に聞いてみます。ご心配掛け

てすみません。)電話を切る。なぜだろう、何処で道草してるのか? 

タックン、学校から元気に帰ってきた。(ただいま。)(稽古場にい

かないの?)(うん、今日生徒の都合でお休み。)(じゃあ、花子の

お迎えまで、家に居るんだ)弾んだ声。(うん、タックンちょっと、

聞きたいことがあるんだ。)(なーに?)(さっき先生から電話あっ

て、タックンが何時も遅刻してるって本当?)(うん)(どうして、

家は間にあうように出てるでしょう?)(うん)(じゃあどうして)

(あのね、朝自習で先生がいないと、OO君が意地悪してかまうか

ら出たくないんだ。)(でも、遅刻すると、先生に叱られるでしょ

う?)(うん。)(友達に意地悪されるより、先生に叱られるほうが

いいの?)(うん、)(そう、朝自習で意地悪されるより、先生に

しかられるほうがいいって、タックンが選んで決めたのなら、お母

さん何も言わない。ただねえ自分より強い相手から、逃げてばかり

いると、大人になっても、逃げるようになるような気がするんだ。

タックンがそれで幸せならいいけど、お母さんは、どこかで足を止

めて振り返って、闘うことをしないと、大人になって不幸なんじゃ

ないかな。って、思えるんだけど。)黙って俯いて聞いてる姿を見

ると(酷かな!)とも思える。顔を上げて(母ちゃん、もう少し考

えさせて)(もちんゆっくり考えて、タックンが決めることだから)

それから一週間後(頑張ってみるよ)という返事をくれた。有難う

タックン。先生には一時でいいから、OO君から、離れさせてと、

お願いする。三ヵ月後(もうOO君と離れなくても大丈夫だよ)

と言うタックンの言葉を先生に伝える。先生有難うございました。

       

      第30章   いじめられっこ

小学校三年生ボーイスカウトに入りたいと言うことで、カブスカウトに

参加、初めてのキャンプに出かけ帰ってきてから、二~三日後、副隊長

から、電話がかかる。(太郎君、ボーイウトを、やめるといっていませ

んか?)いいえ、なにもきいてませんけど。(そうですか。)なにかあ

ったのですか?(実は、キャンプの間良く泣かされていたものですから

うちの子も入った年に、いじめられて辞めると言ったものですから、

子供になぜ庇ってやらなかったのかと言った所なのです。)判りました

帰ったら、どうなのか聞いてみます。

タックンが帰ってきたので、副隊長から電話あったよ。辞めたいといっ

てないか?って。なんでもキャンプの間よく泣かされたんだって? 

(うん。いじわるするんだ。)やめたい?(来年、又いじめられるよう

だったら、考える。)じゃあ、続けるのね。(うん、目的あるから。)

それから中学二年まで続け、創立以来、初めての優しい班長さんになり

班の後輩もついてきて 一番まとまりのある班として、期待されたが、

二年の夏のジャンボりー参加後、自分の目的は、達したといって退団

した。本当のいじめられ子時代は、小学高学年になって卒業した。 

小六の時、(僕、いじめられっこで良かったよ。いじめる人、苛められ

る人の気持ちが、判るようになったから。)頼もしいタックンで、親と

して助かりました。子供の幼い時代も、何とか、タックン、はなちゃん

のおかげで、母親のヨチヨチ歩きながら、何とか母親らしく成長させて

もらいました。これからは、母としての親業が、始まるのでしょう。 

私は、いつまでも一人の自分と違う人間として、興味をもっていたいの

です。タックン、はなちゃん、今後ともよろしくね。 
            

           
           



                








































作品名:失格ママの子育て 作家名:檀上 香代子