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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「夢の中へ」 第十四話

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「作り話じゃないよ。今話を聞いて驚いているんだから。こんな事って・・・あるんだ」

「私の話を聞いてくださいませんか?母は信じてくれないんです。どこかで会えませんか?」

「いいよ、今夜は夜勤だから朝まで仕事している。学校に行く前においでよ。6時には終われるから。そうか休みの日にしようか?」

「明日の朝に行きます。学校は・・・体調不良と言うことで今週は休みます。母にそうお願いしてあります」

「そうか・・・じゃあ、明日な。まどかちゃんってどんな子か楽しみだよ」

「そういえば名前聞いてませんでした。教えてください」

「そうだったな。佐伯って言うんだ。名前は・・・かっこよくないから会った時に言うよ」

「はい、私も楽しみにしています。歳聞いていいですか?」

「18だよ」

「大学生ですか?」

「フリーターだよ、ハハハ・・・まどかちゃんは何年生?」

「三年生です」

「三つ違いか・・・」

「どうかしました?」

「いや、なんでもない・・・」

佐伯は何か隠しているような含みでそう言った。
翌朝訳を母親に話してまどかはコンビニに出かけていった。

立っている後姿を見て電話の相手だとまどかはすぐに解った。

「まどかです」

そう声を掛けて振り向いた佐伯を見て、まどかはハッとした。

「藤次郎さま!」

「まどかちゃん!どうして俺の名前を知っているんだ?」

まどかはもう声にもならなかった。涙がどんどんこぼれてその場にうずくまるようになってしまった。

「大丈夫か?どうした?かっこ悪いから立ってくれ。頼むよ」

「ゴメンなさい・・・佐伯さんが夢の中で仲良くなった人と・・・そっくりだったから、驚いたの」

「訳がありそうだね。話してくれるかい?」