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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「夢の中へ」 第十四話

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「電話掛けなさいよ」

「うん、そうだった」

家の受話器をとって、母親から渡されたメモを見て携帯へ電話した。

「ただいま電話に出れません・・・」

留守電に切り替わった。

「初めまして・・・助けていただいた柳田まどかといいます。元気になりました。本当にありがとうございました。またお電話します」

そういい残した。

夕飯を食べている時に電話が鳴って母親が出た。

「もしもし、柳田ですが・・・あっ、あの時の方、はい、居りますので代わります。まどか!電話よ」

「はい、代わりました・・・まどかです」

「電話出れなくてごめんなさい・・・寝ていたもので。元気になってよかったね、倒れていたから心配したんだ」

「ありがとうございます。なんとお礼を言ったらよいのか・・・助かりました」

「丁寧だね、中学生だろう?感心だなあ」

「そんな・・・お仕事の帰りだったのですか?」

「そうだよ。コンビニでバイトしているんだ。昨日は24時を回ったところで終わったから、キミを見つけたのは1時少し前ぐらいだったかな」

「そうでしたの。どうして倒れていたのか、解らないんです」

「あんな時間にどうしてあそこに居たの?」

「約束があって・・・」

「誰と?」

「信じてくれますか?」

「まだ聞いてないよ。言ってごらん」

「夢に出てきた戦国の武者に12時に待ってるから来いと告げられんです」

「それで出かけたの?変じゃない?あんな時間にそれも一人で、怖いと思わなかったの?」

「思いましたけど、そうしないと弟を・・・」

「弟に何かするって脅されたのか?」

「そのような意味合いのことを聞かされました」

「ふ~ん、不思議なことがあるものだ」

「どういうことですか?」

「俺はその日の昼間に寝ていて夢を見たんだ。仙人塚の前に立っている自分が居たんだ。意味は解らないけど、その光景がずっと頭に焼き付いていて帰り道じゃなかったけど、バイトが終わってから向かったんだよ。そうしたら・・・キミが倒れてた、って言うわけ」

「本当のことですか!」