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エイユウの話 ~夏~

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「それにしても、流の導師ファン倶楽部の活動って何すんだろうな」
 あまりにもあからさまな話題の逸らし方に、キースは思わず口を押さえた。じろりと睨んでくるキサカから視線をそらして、訂正する。
「正式に言えば、冷酷の導師愛好会宣愛(せんあい)運動って言うらしいけどね」
 ちなみに宣愛とは、愛を宣言するという意味の、彼女たちによる造語だ。しかし学園では、今や公用語と化した。一年もたたないうちに定着させるほど、多用されているということだ。ちなみに、「冷酷の導師」とは、流の導師の称号である。
 最近共にいることが多くなった三人で、残りの一人について考える。誰も導師が好きではないので、正式な答えが導き出されることは無いのだが。
 キースはラジィがかつて話していた活動内容を思い起こしていく。
「確か、導師の噂について調べたりするとか・・・」
 思いつくかぎり片っ端からあげていくと、キサカが眉間にしわを寄せた。
作品名:エイユウの話 ~夏~ 作家名:神田 諷