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ところてん
ところてん
novelistID. 40872
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歓悪懲悪物語

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「お前,次にあんな事言ったらぶっ飛ばすからな!」
「いや,しょうがないじゃないですか・・・知らなかったし」
「国防軍にいやもでももない」
「だから言ってるじゃないですか,知らなかったって」
「同じことを何度も言うな!しつこい!」
「いや・・・」
「あぁ?」
なんで坂木はこんなにも物分かりが悪いんだ?
すいませんの一言で許してやるってのに
「チビ・・・」
前言撤回・・・こいつ,教官をなんだと思ってやがる
「坂木,お前外周5周してこい!」
「えぇ~!?鬼ですか,あなたは?!」
「お前が悪いんだ!さっさと走ってこい!」
「・・・はぁ,分かりましたよ」
全く,もうちょっと国防軍として・・大人とまではいかないけど女としての自覚を持ってくれよな
ほんと・・・切実に


「くっそー,あの鬼教官,私を女として見てないな?!」
確かに私だって何度も同じことを言ったのは悪いと思ってますよ
それでも,外周5周っておかしいでしょ?!
ここ外周10Kmもあるんですよ!?
「はぁ~・・・・5周か~・・・」


「あんたもよくやるわね~」
「あっ,上島!」
「いっつも疑問なんだけどなんであんた一之瀬上官と毎度毎度いがみ合ってるの?」
「そんなの知らないよ!あっちが突っかかってくるんだから!」
「まぁ,あんたの傍で見る分にはとても面白いけどね」
「こっちの身にもなってみなよ!ほんっとあの石頭頑固チビ男!」
あれ,上島がいつにもまして笑ってる・・・なんで?
「石頭で頑固でチビね・・・」
あっれー!?
一之瀬教官なんでここに?!
なんでぇぇーー!?
「あ,あの一之瀬教官・・・なんで・・ここに?」
「ここは食堂だ,俺が来てはいけない理由は無いが?」

・・・・・・

「すっ,すいませんでしたー!」
「しっかり反省しとけ」
やっぱ,あいつ足速いな・・・もう見えん
「上島,あいつのテンションというかああいうのはどうにかならんのか?」
「あの子はあれだから楽しいんですよ」
「・・・そうか」
坂木,おまえ同期の相手に結構失礼な事を言われてるがいいのか?
まぁ,もういないからどうせ聞こえてないだろうがな
・・・・そういえば明日は軍事訓練だったな
なんでまたこのクソ寒い時期にやるんだよ
作品名:歓悪懲悪物語 作家名:ところてん