ローラ×ローラ
――魔女の力は人を呪う悪いものだといわれているけれど、人を笑顔に変えたり、人に希望を与えたりできるのよ。
もしひどく苦しいことや悲しいことがあってもそれに立ち向かっていける。二人がそんな魔女になったら、それはどんなお洋服や宝石をいただくことより、私にとって幸せなことだわ――
お母様が私の頭をそっとなでる。そばには大好きなソフィーさんもいる。
私たちの優しいお母様は、気高い女王でもあり、魔女としての目標でもあった。お母様の言葉に、私たちは元気よく返事をした。二人ともそんな魔女になれると信じていた。
あの「亡国の予言」が出るまでは。