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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「許されぬ想い」 第二話

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「同じ年齢ですね。これも偶然なのかしら・・・」

「そうですよ。こうして逢えるために神様が同じように運命を変えたんです」

「誠人さん、そんな事言って・・・本気にしますよ」

「ボクは初めて見かけたときから好きでした。真面目に考えていますから・・・是非食事からでも付き合ってください」

車の中で思いがけず告白された。獄中の夫のことを思うと自分は何をしているんだと呆れてしまうが、一度だけ付き合って本当のことを話そうと返事をした。

「はい、一度だけなら構いません」

「そうですか!良かった・・・次の休みはいつですか?」

「土曜日は休ませてもらっているんです」

「そう、じゃあ土曜の昼か金曜日の夜にしませんか?」

「金曜日は遅番なので19時からなら大丈夫です」

「決まった!じゃあ金曜日に駐車場で待っていてください」

「はい、ありがとうございます」

車はまもなく自宅に着いた。

「こちらでしたか・・・じゃあ、金曜日に・・・あっ、またねの握手だけしてください」

助手席の伸子にそう言って両手を軽く握った。恥ずかしかった・・・こんなこと何年ぶりに感じるのだろうか。
最後の夜の夫との激しいセックスもいまでは遠い昔の記憶に変わっていた。