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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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困った時のイエス様

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画廊を始めて間もなくのころ、まだ銀行に信用がなく、サラ金から運転資金を借りた。初めは50万円の融資であったが、毎月きちんと銀行に振り込みをしていたために、追加融資の誘いを受けた。高価な絵を仕入れたい気持ちがあり、100万円の枠で融資を受けた。前の残債があり、手元には80万円少しの金が入った。後になって考えてみれば、28パーセントもの金利であったから、借り手は相当な負担である。幸い、高はその借りた金で仕入れた絵が売れ、サラ金とは縁が切れた。
銀行にも信用が付き、融資を受ける事も出来た。
最近になり、グレーゾーンの金利返還が始まった。すでにサラ金は巨大化していた。それだけ儲けたと言うことである。しかし返還が始まると、サラ金は赤字に転落して行った。
高は高金利に泣いた人々のことを考えた。恨みながら人生を転落した人のために、復讐を始めようと考えた。
考えついたのが、絵を売ったことにして、ローン会社から金を借りる事であった。
もし、高峰が返済を滞っても、高には痛手は少しもないのである。多くの人が高の店から出ればローン会社との契約を打ち切られるが、実際に絵の販売でローンを組んだ人からはそのような人は少ないから、そのようなことにはならなかった。

作品名:困った時のイエス様 作家名:吉葉ひろし